ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

一日のトレーニングをオーガナイズする

サッカー、フットサルの指導者もしくは

指導者を目指している方の参考になればと思い、

一日のトレーニングの流れについて書いてみました。

 

トレーニングは全て繋がっていなければいけません。

最初にパスをやって、次にドリブルをやって、

シュート練習をやったら最後にゲーム。

というようなトレーニングはNGです。

 

試合の各場面を切り取って、

それを繋ぎ合わせて最後に帳尻合わせのように

ゲームをやって終わりというトレーニングは

選手はもちろんのこと、チームとしても

成長に繋がりません。

 

トレーニングを始める前に、まずは

一日のトレーニングの目的を基に

ゴールを描いてみましょう。

 

今日一日、選手たちにどのようなことが

出来るようになって欲しいのかが重要で、

前試合で出た課題や次の試合に向けた対策、

チーム戦術の確立など、

その日のトレーニングの目的を決めましょう。

 

トレーニングは主にウォーミングアップから始まり、

トレーニング1→トレーニング2と続きます。

(多い時はトレーニング3もあります。)

そして最後にトレーニングの締めくくりとして

ゲームを行うことになります。

 

なお、ゲームはウォーミングアップの次、

トレーニング1の前に行うこともあります。

最初にゲームを行うことで課題を抽出し、

課題を明確にすることでトレーニングの質を

高めたり、練習への取り組み姿勢ややる気を

高めることができます。

 

また、トレーニング1をやってみて、

それがチーム全体にとって良いトレーニングとなり、

トレーニングの成果が表れているようならば

実戦形式でどのような効果があるのかを試すため、

トレーニング1とトレーニング2の間に

ゲームを挟むこともあります。

 

トレーニング1の内容でレベルアップしていると

感じた場合はわざわざトレーニング2を行う必要は

ないということです。

トレーニング1で一日のトレーニングの目的に

近づいていると感じたならば、

その後はゲーム中心で行い、実戦の中で

より質を高めて行けば良いのです。

 

通常の一日のトレーニングの流れである

トレーニング1→トレーニング2→ゲーム

と進んだ場合は最後のゲームが締めくくりに

なりますので、トレーニング前に描いていた

ゴール(一日のトレーニングの目的)が大事になります。

 

ここが上手く行けばレベルアップに繋がります。

上手く行かなければ一日のオーガナイズが

良くなかったのか、コーチの指導がよくなかったか、

そのどちらかになりますので、

トレーニング指導は本当に指導者の腕にかかっています。