一日のトレーニングをオーガナイズする
サッカー、フットサルの指導者もしくは
指導者を目指している方の参考になればと思い、
一日のトレーニングの流れについて書いてみました。
トレーニングは全て繋がっていなければいけません。
最初にパスをやって、次にドリブルをやって、
シュート練習をやったら最後にゲーム。
というようなトレーニングはNGです。
試合の各場面を切り取って、
それを繋ぎ合わせて最後に帳尻合わせのように
ゲームをやって終わりというトレーニングは
選手はもちろんのこと、チームとしても
成長に繋がりません。
トレーニングを始める前に、まずは
一日のトレーニングの目的を基に
ゴールを描いてみましょう。
今日一日、選手たちにどのようなことが
出来るようになって欲しいのかが重要で、
前試合で出た課題や次の試合に向けた対策、
チーム戦術の確立など、
その日のトレーニングの目的を決めましょう。
トレーニングは主にウォーミングアップから始まり、
トレーニング1→トレーニング2と続きます。
(多い時はトレーニング3もあります。)
そして最後にトレーニングの締めくくりとして
ゲームを行うことになります。
なお、ゲームはウォーミングアップの次、
トレーニング1の前に行うこともあります。
最初にゲームを行うことで課題を抽出し、
課題を明確にすることでトレーニングの質を
高めたり、練習への取り組み姿勢ややる気を
高めることができます。
また、トレーニング1をやってみて、
それがチーム全体にとって良いトレーニングとなり、
トレーニングの成果が表れているようならば
実戦形式でどのような効果があるのかを試すため、
トレーニング1とトレーニング2の間に
ゲームを挟むこともあります。
トレーニング1の内容でレベルアップしていると
感じた場合はわざわざトレーニング2を行う必要は
ないということです。
トレーニング1で一日のトレーニングの目的に
近づいていると感じたならば、
その後はゲーム中心で行い、実戦の中で
より質を高めて行けば良いのです。
通常の一日のトレーニングの流れである
トレーニング1→トレーニング2→ゲーム
と進んだ場合は最後のゲームが締めくくりに
なりますので、トレーニング前に描いていた
ゴール(一日のトレーニングの目的)が大事になります。
ここが上手く行けばレベルアップに繋がります。
上手く行かなければ一日のオーガナイズが
良くなかったのか、コーチの指導がよくなかったか、
そのどちらかになりますので、
トレーニング指導は本当に指導者の腕にかかっています。