5/27 チームクリニック:レポート
5/27に行ったチームクリニックの内容をお伝え致します。
当日は参加された人数が少なかった事もあり、あらかじめ要望として
基礎技術向上のための練習を中心にとあったので、基本練習を
多めに、そしてフットサルに必要な共通理解として、
2~3人での攻撃方法とボックス・菱形のディフェンスの練習も
行いました。
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☆アップ☆
・2人1組でボール1個を扱い前後に向かい合う。
前に進む人がボールを持ち、前方の人に浮き球を投げる。
前方の人はその浮き球をインサイドキック(ノートラップ)で
相手に返す。これを後に走りながら行う。
・インサイドキック以外として、インステップ・ももトラップからのパス・
胸トラップからのパスも行いました。
・上記同様に2人1組で向かい合い、ボールを1個使う。
前に進む側が前方の人にグラウンダーの早いパスを出す。
それを前方の人は足裏でトラップし、後ろにそのまま2ステップぐらい
下がる。2ステップ、足裏でボールを引いたらボールをその場に置く。
ボールをその場に置いたら後に走る。パスを出した人は前方の人が
後に走ったのを確認して、置いてあるボールめがけ走って行き、
ノートラップでグラウンダーの早いパスを出す。これの繰り返し。
・足裏でのトラップは右足・左足・左右両方行いました。
*ポイント
・パスを出す側は強く正確に出さないとトラップする側の練習にならない。
実際の試合で出すような強いパスを出してあげる事。
☆ストレッチ☆
☆簡単なパス回し☆
・受講チームの戦術は【エイト】を中心に行うとの事でしたので、
エイトの動きについてやりました。
*ポイント
・パスを味方に出す時は敵から遠い方の足へ出す。
・パスを出すのも敵から遠い方の足を使う。右利きの人も敵が右側にいたら
左足でパスを出す。もちろんその逆もあります。
両足使えるようにする事がとても大事。
☆キック練習☆
・体の向きを変えずに縦パス(ループ)を出すための練習
・3人1組で三角形になって行う。
・まずループパスを出す人はパスをもらう。パスはもちろん敵から遠い方の
足へ出す。トラップしたら足裏でパスを出す足の方へボールを転がす。
ボールがパスを出す足の爪先辺りに来たら爪先をボールの下へ入れ、
膝から下を柔らかく使ってループパスを出す。
・アウトサイドを使ってのループではない。
☆エイトからの攻撃☆
・FIXOはALAにパスを出したらマーカーを振り切るため、一度裏を取るような動き
(フェイク)を入れる。そして、そこから急に方向転換し、
パスを出したALAと同サイドのコーナー付近にあるスペースへ走りこむ。
そこへALAは体の向きを変えずにループパス(パラ)を出す。
FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。
・FIXOはスペースへ走りこむ際にマーカーを振り切らなくてはいけない
ので、必ずフェイクを入れる。フェイクは緩急の差を利用する。
・ALAは縦パスを出す際に体の向きを変えてしまうと、自分のマーカーが
縦パスを出すと予測してパスコースを消してしまうので、
縦パスを出す事を読まれないため体の向きは横を向いたままが良い。
・ALAの縦パスはループパス(パラ)でなくてはいけない理由は、
グラウンダーで出した場合、縦パスを読まれていなくても自分のマーカー
の足が伸びて来て届くかもしれない(カットされる危険)ので、
足が出て来てもループ(パラ・浮き球)ならば足の上を越せるので、
縦パスがFIXOに通る。
○FIXOとALA2人での攻撃(パターン2)
・FIXOはALAにパスを出したらALAからそのまま縦パスをもらうような動き
をして、マーカーを引き付ける。そして、マーカーを引き連れたら、
マーカーを振り切るためそこから、くの字を描くように急に方向転換
する。くの字で方向転換すると自分のマーカーはパターン1のような
動きだと思い込んでいるので振り切る事が出来る。
くの字で方向転換して目指すのはペナルティエリアの斜め45度の位置。
FIXOがフリーになったのを見計らってALAはグラウンダーの速いパスを
足下へ出す。FIXOはその時点でゴレイロと1対1の状況に
なっているので、1タッチもしくは2タッチで素早くシュートを打つ。
・FIXOがくの字で目指すペナルティエリアの斜め45度の位置は、
パスを出したALAとは逆サイドになります。
・FIXOはパターン1のようにALAから縦パスをもらうような動き(フェイク)
をして、マーカーを引き付けたら急に方向転換するのですが、
その動きも緩急の差を利用しましょう。
縦パスをもらうような動きはゆっくりと動き、マーカーを確実に
引き付けます。そこからダッシュでくの字の動きをすれば必ずフリーに
なる事が出来ます。サッカーのような円を描く動きをすると走る距離が
長くなり、ゼッタイにフリーになれません。マーカーが戻って来ますし、
くっついて来る可能性が高い(騙せない)です。
・くの字の動きで方向転換する際、方向転換する直後はやや前方(斜め前)
を向いた状態でダッシュしますが、必ず途中から後向きになり
バックステップをする事。そうしないとALAからのパスを足裏で
トラップする事が出来ません。
・動き方自体を簡単に説明するとパターン1とは逆の動きになります。
☆PIVOとALAでの攻撃☆
○縦のワンツーパス
・簡単なPIVO当てをして、ALAは縦に壁パスをもらう。
ワンツーパスが成功したらファーサイド目がけてシュートを打つ。
・逆サイドのALAはファーサイドへ詰める!
*ポイント
・相手チームのゴレイロはニアポストにポジションを取ります。
そのためALAはシュートをファーサイドに打たなくては得点に繋がりません。
逆サイドのALAがファーサイドへ詰める事によって得点力が大幅に伸びます。
○横のワンツーパス
・簡単なPIVO当てをして、ALAはまず縦にもらうような動き(フェイクをかける)
でマーカーを引きつけます。マーカーを引きつけたら、そこからPIVOに
向かって走り、裏へパスをもらいます。
この時のパスはPIVOは足裏で軽く流します。
○PIVO当てからのシュート練習:応用
・上記の縦ワンツーパスと横ワンツーパスをALAの判断でランダムに行う。
・ALAはPIVOにパスを出す時にはちゃんと縦にワンツーパスをもらいたいのか、
それとも裏に流して欲しいのかをはっきり伝える。声を大きく。
☆ディフェンス練習☆
○菱形でのディフェンス
・相手チームが菱形で攻めて来た場合、守る側も自然と菱形になる。
・相手チームのボールを持っている人をマークしている人が菱形の頂点として
バランスよくマンツーマンでマークに付く。
・ボールをFIXOが持っている時は自チームのPIVOが菱形の頂点になり、
左右ALAはPIVOに当てられないように中を絞る。
この時、縦細の菱形のようになる。
・相手右ALAがボールを持っている時は自チームの左ALAが頂点となる菱形
を作るが、自チームのPIVOは相手PIVOにパスを出されないように、
中を絞らなくてはいけない。自チームの左ALAとPIVOの距離は近くなる。
2人で中を絞りPIVO当てを阻止する。
・相手左ALAがボールを持っている時はその逆になる。
○BOXでのディフェンス
・相手チームが前2人、後2人のBOXの形で攻めて来た場合、守る側も
自然とBOXになる。
・後にポジションを取っている2人が前の2人に指示を出して、
ボールを運ばせないようにする。
・前の2人は縦へのパスコースを切るのか、それともPIVOに当てさせない
ように中を絞るのか、後の人の声(指示)に従って動く。
・2人が連携し、相手選手の体の向きと足を振り上げる動作を見て、
予測するディフェンスをする。
・相手チームの後2人が横パスをする場合、予め予測をたて、
パスが出る瞬間にプレスをかければそこでボールを奪う事も可能。
ただし、無謀にボールを奪いに行ってかわされてしまうと数的不利になり
ピンチになるのでそれは避ける。
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以上
受講された皆様、どうもありがとうございました。