ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,1/12(火) ユースフットサルノート

☆U-18参加メンバー:平、川、碓、横、尾、櫻、寿、蘭、好、絢

☆U-15参加メンバー:盛

●ビデオ鑑賞

・ブラジル全国リーグ「マウィーvsバスコ・ダ・ガマ」の試合を観てプレーを解説。

・自分たちのプレーを分析した上、違いを考える。

●動きながらのパス回し(旋回1)

・4人1組になり、旋回しながらのパス交換。

・左ALAのボール保持からスタート。

 左ALAがコート中央にドリブルするのが合図で、全員が左回りに旋回する。

 コート中央へドリブルした選手は右ALAにパスを出す。

 (進行方向なのでドリブルから止まらずにそのまま右ALAへパス。)

 パスを受けた右ALAは再度FIXOにパス。

 リターンパスを受けたFIXOは左ALAにパス。

 FIXOはパスを出したら右サイドへ走る。

 右ALA、PIVOはFIXOがパスを出すと同時に左回りに旋回して

 ポジションチェンジする。

 パスを受けた左ALAはコート中央へドリブル。そして右ALAへパス。

 この繰り返し。

・動きながらのパス交換なので、止まった状態でプレーしていた時よりも

 非常に難しいプレーになる。

・速くプレーする必要は無いので、トラップとパスをミスしないように

 精度にこだわってプレーする。

●動きながらのパス回し(旋回2)

・旋回を始める際、必ず「回ろう!」と全員に指示を出す。

 その指示があって初めて全員同時に回れる。

 誰かが勝手に回ってしまってはポジションが崩れるので苦しくなる。

・左サイドのALAがコート中央にドリブルし、逆サイドのALAにパスを出す際に

 「ストップ」と指示をする。

 「ストップ」と指示する事によってALAは裏に走る動きからフェイクで

 戻って来るので足下にパスを出せるようになる。

●ペラドン

・5対5

・プレーは3タッチ以内、シュートはセンターラインよりも相手陣内のみ可能で、なおかつ1タッチプレー。

●ストレッチ

・伸びている部分を意識しながら行う。

 何も考えずただ漠然と伸ばすだけでは効果が半減するので、痛くて気持ち良いところまでゆっくりと伸ばす。

 1種目10秒~15秒。

●試合前のアップ

(1)5分間のミドルパワー、2分間の軽いランニング、1分の流しランニング。

(2)マーカーを2足長間隔で5個置き、前方へジグザグサイドステップ。

 一回一回止まらずに素早くスムーズに移動。1人5回。

(3)(2)のサイドステップを後ろ向きで5回。

(4)同じマーカーの間隔で前後にジグザグシャトラン。細かいステップで行う。

(5)ダッシュからの腰を低く落としてターン。マーカーを5m間隔の逆三角形に置き、

右、下、左の順にターンし、元の位置へダッシュで戻って来る。

(6)10mダッシュを1人5本。

(7)20mダッシュを1人5本。

※これらを全力でやれば水分補給も含めて25分で完了出来る。

●サインプレー(1)パラレラからのシュート

・FIXOとALAの2人でシュートまで持って行く。プラスPIVO。

・ALAの前にDFを立たせて常に中のパスコースを切らせる。

・ALAはDFにパスをカットされなようにライン際へ膝上ぐらいの

 ループパスを出す。

・FIXOはALAからパラレラのパスを受けてファーポストへシュート。

 PIVOはパラレラのパスが出た瞬間に最短距離を走ってファーポストへ。

・左右両サイド行う。

●サインプレー(2)ローテーションからのスクリーンプレー(DFをブロック)

・FIXOがALAにパスを出し、そのままALAのDFに向かっていく。

 ALAのDFの真横に立ち、進行をブロックする。

 ALAは自分のDFがブロックされたのを確認してから中にワンドリブルし、PIVOにパスを出す。

 PIVOにパスを出したらそのままPIVOに寄って行き、落としをもらってシュートを打つ。

 PIVO当てをした後の走りは膨らまない。膨らむと走る距離が長くなり、PIVOからボールを受けるまで時間がかかってしまう。

 必ずPIVOの真横すれすれに向かって走る。

・PIVOは後ろにDFを背負っている事を考えてパスを出す。

・ブロックしたFIXOはブロックした後にすぐファーポストへ向かって全力でダッシュする。

・PIVOからのパスをもらった元ALAは自分がシュートを打っても良いが、GKと味方の位置によっては

 ファーポストへ詰めて来た味方にパスを出しても良い。

●サインプレー(3)パラレラ、ブロックを意識させたトリックプレー。

・FIXOがALAにパスを出し、そのままALAに向かっていく。

 ALAはDFを自分に引き付け、FIXOが十分自分に近寄ったら足裏でFIXOめがけて軽くパスを出す。

 FIXOはALAからのパスをワンツーのパスを出すようなキックフェイントでスルーする。

 FIXOがキックフェイントでスルーした瞬間にALAはFIXOの後ろを通って、スルーされたボールに向い、

 PIVOにパスを出す。

 PIVOにパスを出したらそのままPIVOに寄って行き、落としをもらってシュートを打つ。

 PIVO当てをした後の走りは膨らまない。膨らむと走る距離が長くなり、PIVOからボールを受けるまで時間がかかってしまう。

 必ずPIVOの真横すれすれに向かって走る。

・PIVOは後ろにDFを背負っている事を考えてパスを出す。

・キックフェイントからパスをスルーしたFIXOは、スルーした後にすぐファーポストへ向かって全力でダッシュする。

・PIVOからのパスをもらった元ALAは自分がシュートを打っても良いが、GKと味方の位置によっては

 ファーポストへ詰めて来た味方にパスを出しても良い。

●2対1

・上記サインプレー(1)~(3)からの2対1。

・FIXOがALAにパスを出したら2対1を開始する。FIXOはパスを出したらすぐに(1)~(3)をALAに伝える。

 パスを受けたALAはDFとFIXOの状況を見て、そのサインプレー通りにやれるのか、

 それとも別プレーに切り替えるのかを瞬時に判断し、最適なプレーを選択する。

●PIVO当てからの2対1

・PIVOは固定する。ALAがボールを保持し、その目の前にDFが足を開いて向かい合う。

 ALAはDFの股を通してPIVOにパスを出し、大きなフェイクを一回左右どちらかにいれ、

 ライン際ワンツーパスかPIVO裏への落としのパスを成功させて得点を狙う。

●ゲーム

・1stセット:平、碓、寿、横

・2ndセット:櫻、裕、蘭、尾

・3rdセット:川、好、盛、コーチ

<話した内容>

・一人当たりのボール保持時間は1秒半程度。球離れが早く、なおかつパスを出したら前方へ抜ける動きを入れる事によって、

 自分のマーカーを相手陣内へ押し込む事が出来る。

 パスを出した後、自陣に残っていては相手DFが寄せて来るので、パスを受けられないし、

 パスを受けられたとしてもDFが目の前から寄せて来るのだから体勢が苦しくなる。

 万が一そこで奪われてしまったら即シュートを打たれるようなピンチを招いてしまう。

 だからこそ、ボール保持者が楽にプレー出来るようにスペースを作ってあげるために

 パスを出したら前方へ走って自分のマーカーを引っ張らなくてはいけない。

・一人の選手がボールを長い間保持していたらマークしているDFの視線は動かないので、

 守りやすいと言える。

 パスを出して前方へ走る事によって、マークしているDFはボールと相手の両方を見なくてはいけなくなるので、

 マークを外せる可能性が高くなる。