ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,11/8(月) Jrユースフットサルノート

 ☆U-15参加メンバー:盛、西、鈴、晃、堀、夏、住、井、正、隼、佑、勝、勇、唐、清、裕、秀、稜、黒、リク


●アップ
・コートを左右2周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。
 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●ランジウォーク
・前後30mを一本ずつ。
・正しいフォームで行う。腰を落としたら膝が地面につくぐらいまでの位置を2秒キープ。

●ストレッチ
・各自フリーランニングしながら関節運動。
 寒いので動きながら。

●体重移動の解説
・まずディフェンスを左右どちらかに動かす。そして、ディフェンスの膝に体重が載った瞬間に逆を突く。
 するとディフェンスは急な逆方向への移動がスムーズに行えないので簡単に抜く事が出来る。

●1対1のライン突破(1)
・5m幅でマーカーを置き、そのマーカーとマーカーの間にDFは片足で立つ。
 DFは前後には動けず、マーカーとマーカーの間だけ左右に動ける。動く際は片足(ケンケン)。
・オフェンスはDFを左右に揺さぶり、DFの膝に体重が乗った時に逆を突く

●1対1のライン突破(2)
・8m幅でマーカーを置き、そのマーカーとマーカーの間にDFは片足で立つ。
 DFは前後には動けず、マーカーとマーカーの間だけ左右に動ける。
 腰を落とし、細かいステップでオフェンスのドリブルに対応する。
・オフェンスはDFを左右に揺さぶり、DFの膝に体重が乗った時に逆を突く。

●インサイドキックの正しいフォーム解説
・パスとシュートのフォームの違い。

【パス】
・股関節を開きくるぶしを正面に持って来る。足を振り上げない(腿は使わない)。
 足の下に紙きれ一枚が入る程度、ほんの少しだけ浮かす。
 膝下のみを使う。ボールにくるぶしが当たる瞬間だけ膝周りに力を入れて押し出すように蹴る。
 膝下だけを小さく振るようにボールを押し出す。
 蹴った後に足は振り上げない。押し出すだけだから振り上げる必要は無い。
 蹴った足は元の位置に素早く戻す。元の位置に素早く戻す事によって次の動きに対処出来る。
 好きなところにすぐ動ける。
※足は前にも後ろにも絶対に振り上げない。振り上げるとパスを出すまでに時間がかかる上、
 パスコースを読まれやすくなる。

【シュート】
・威力を出すために踏み込みを強くし、後ろに腿から下を振り上げる。
 振り上げた足を振り下ろす勢いを使って、強く踏み込んでボールをおもいきり蹴る。
 蹴った後は振り抜く。
 振り抜く事によってボールに力が伝わるので、より強いシュートになる。

●インサイドキックの精度向上(1)
・マーカーを2個50cm幅で設置する。マーカーを挟むようにして選手2人が向かい合う。
 2人の距離は6m程度。
 4人1組になり、2人はプレーヤーとして向かい合い、他2人はプレーヤーの後ろに並ぶ。
 前の選手がインサイドキックをしたら後ろの選手と入れ替わる。
 パスは50cm幅のマーカーの間を通す。マーカーに当ててしまったらつま先タッチの腹筋を5回。
 後ろの選手は前の選手のフォームを見て、正しいフォームで蹴れているか確認する。
 フォームが崩れていたらその部分を指摘してあげる。

●インサイドキックの精度向上(2)
・マーカーを2個50cm幅で設置する。マーカーを挟むようにして選手2人が向かい合う。
 2人の距離は10m程度。
 実際の試合を想定し、プレースピードをあげる。トラップしてからパスを出すまでに擁する時間は2秒以内。
 足裏でトラップしボールを軽く前に転がす。そうすればすぐに一歩踏み込んで蹴る事が出来るので、
 プレースピードが早くなる。

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック精度向上
・GKはゴールの中央に立ってボールを手で保持する。
・FPは第2PKマークの位置に縦に並ぶ。1人ずつ順番にプレーする。
・GKが手で転がすので、そのボールをゆっくり走りながらノートラップで
 インサイドキックでグラウンダーのボールをGKの正面に蹴る。
 GKは片足の踵と逆足の膝をつけてトンネルしないように、基本に忠実なフォームで
 正面に来るグラウンダーのボールをキャッチする。
 キャッチしたらそのまま両手でFPへ真っ直ぐボールを転がす。
・これを21本(参加メンバーの数だけ)繰り返す。
 
●クワトロのパス回し
・マーカーを左右対称に置き、パスを出した後の走るコースを覚える。
・4人の距離を短くして、横パスを出した選手がDFとDFの間に入って行く。その後「くの字」の
 動きで元いたサイドへ開く。
 中へ入った選手と同サイド前方の選手は空いたスペースへ下りる。バランスを整える。
・ボール保持者のパスコース(選択肢)は常に「中・横・縦」の3つとなる事を頭に叩き込む。

●4対4
・オフェンスはクワトロの形から始める。
・ゲーム開始時のボール保持者がどのプレーから始めるかは自由。得点を奪う事を第一優先とし、
 プレーの選択肢を広げる。横パスから始める選手が多いが、本当にそれが得点するのに最適なっプレーなのかを考える。
 前にスペースがあればドリブル、ケブラ、エントロ、もしくはワンツーパス、そしてALAのフェイクから
 裏へのスルーパスなどいくらでもプレーの選択肢はある。


<話した内容>
・忘れ物はしないように必ず自身の身の回りを確認する。
・インサイドキック一つとってみてもまだまだ改善すべき点はあり、それが改善出来ればもっと上手くなるし、
 もっと良い選手になれる。3年生組は自分がそれなりにやれるという自信があるだろうけれど、
 高校生になった時に困らないためにも、今やっておかなければいけない事が沢山ある事に気づいてくれたはず。
・サッカーばかりやっているとキックの精度が下がってしまう。サッカーはコートが広いし、
 DFがオフェンスにぴったりついている事がないから多少パスがずれても通ってしまう。
 しかしフットサルではピンポイントで足下へ出さなければDFがすぐ寄せてとってしまうし、
 DFから遠い足なのか、それとも近い足なのか状況によって変えなければ次のプレーが難しい。
 フットサルは非常に緻密で精度の高いプレーを要求される。フットサルをやってからサッカーに移れば
 とても楽にプレー出来る。その事を頭に入れておけばフットサルの練習に対する熱意は変わるのでは。