攻めるゴール方向を意識してプレーすること
先日、小学4年生のサッカー技術指導を、
マンツーマンで行ってきました。
どのようなことを指導したのか簡単に記録として記載致します。
参考にしていただけたら幸いです。
【ウォーミングアップ】
●2分程度、自由にドリブル。
・身体をほぐしながら、リラックスして。
●ストレッチ
・下半身、上半身を一種目5秒程度。
●手でボールを扱い、チェストパスをしながらサイドステップ。
●手でボールを扱い、チェストパスをしながら前後にランニング。
【トレーニング~ボールコントロール~】
●浮き球のボールコントロール
・サイドチェンジで飛んで来た浮き球を、自身の前方1m程度にコントロール。
攻めるゴールを意識して、身体を開いてプレー。
※左右、両サイド行う。左右のサイドでボールを扱う足は逆になります。
DFから遠い足でプレー。
●グラウンダーのボールコントロール(1)
・自身と平行にいる選手から横パスをもらい、インサイドで身体を開きながら、
前を向くボールコントロール。
●グラウンダーのボールコントロール(2)
・(1)のプレーを試合を想定して行う。
身体を開いて、前を向くようにインサイドでボールをコントロールし、
縦パスを狙う。縦パスを狙うとDFが縦のパスコースを切るので、
一度ピッチ中央側にボールを持ち直して、DFから遠い足でボールを押し出す。
その後、DFから遠い足で横パスを出す。
※左右、両サイド行う。左右のサイドでボールを扱う足は逆になります。
DFから遠い足でプレー。
【トレーニング~キック~】
●インサイドキックのフォーム確認
・DFにキックを読まれないためのフォームを習得。
・強くて速いパスを出すためのインサイドキックを習得。
※ポイントはお尻、膝から下、押し出す、の3つ。
●キックの精度を高める。
・Aの右足インサイドキックでBの右足へ、Bは右足インサイドキックでAの右足へパス。
・Bの右足インサイドキックでAの右足へ、Aは右足インサイドキックでBの右足へパス。
【トレーニング~クロス~】
●流れの中からゴール前にクロスを上げる。
・DFライン裏に出されたパスに対して、走りながらノートラップでクロスを上げる。
・GKとDFの間を狙って、グラウンダーの強くて速いパスを出す。
※ポイントはノートラップで上げること。
止まった状態からクロスを上げることは、試合中ほとんど起こらない。
ボールを止めたらDFは奪いに来ます。
そして、走って追いついたパスに対して、一度トラップしてからクロスを上げると
DFがクロスを跳ね返す体勢を整えたり、FWへのマークを確認する時間を与えることになります。
ノートラップで上げることによってDFは後ろに走りながら対応することになりますし、
守りきる体勢を整える余裕がありません。
よって、試合中に得点チャンスを作ることを想定し、クロスを上げるトレーニングは
ノートラップで走りながら行ってもらいました。
【トレーニング~ボールタッチ~】
●その場で細かいステップを踏みながらのボールタッチ
(1)左右のインサイド→インサイドを細かく交互に。
(2)ダブルタッチ。右足→左足のダブルタッチから左足→右足のダブルタッチを交互に。
(3)片足でアウトサイド→インサイド→アウトサイド→インサイド
※両足行う。
(4)右アウトサイド→右インサイド→左アウトサイド→左インサイド→右アウトサイド→繰り返し
※両足でプレー。
(5)右アウトサイド→右足裏→左アウトサイド→左足裏→右アウトサイド→繰り返し
※両足でプレー。
【トレーニング~突破のフェイント~】
●シザースフェイントを習得
・ステップを踏むことなく、その場で右足と左足交互にボールをまたぐ。
・その場で右足と左足交互に、ステップを踏みながら飛ぶようにボールをまたぐ。
・片足でボールをまたぎ、またいだ足とは逆足のアウトサイドでボールを押し出して、
押し出した足の足裏でボールを止める。
ボールを止めたら最初にまたいだ足で再度ボールをまたぎ、
またいだ足とは逆足のアウトサイドでボールを押し出して、
押し出した足の足裏でボールを止める。
これの繰り返し。
●コーチをDFに見立てて、ドリブル突破
※シザースフェイントでディフェンスを抜く際にアウトサイドでボールを動かすが、
横ではなく、【斜め前】にボールを動かす。
横ではディフェンスを【かわす】だけで、抜くことが出来ない!
前にボールを運ぶ事によって、ディフェンスを抜ける!
※間合いを知るのがポイント!
ディフェンスに近づき過ぎると、シザースフェイントをする前に
詰められてボールを奪われる。
ディフェンスの足がボールに届きそうで届かない距離を見極めてボールをまたぐと、
シザースフェイントは有効。
目の前でボールをまたがれるとディフェンスはその動きにだまされる。
距離が遠いとフェイントにひっかからない。
<話した内容>
・練習では常に攻めるゴール方向を意識してプレーをすること。
例えば対面パスの練習一つとってみても、試合中にずっと横を向いたままの
パス交換などはほとんどありません。
ディフェンスラインでのパス回し、中盤でのパス交換、トップへの楔のパスなど、
試合中は横を向いたまたその場にボールを止めるようなプレーは皆無です。
よほどキック精度が低くてフォームを修正しなければならないなら話は別ですが、
自身のレベルアップを考えるならば試合を想定してプレーするべきです。
試合を想定するとはどういうことかというと、トラップはその場に置くのではなく、
次のプレーのためのボールコントロールを心がけたりすることです。
試合をイメージしながら練習することは大事です。
だからこそ試合で起こる様々なシチュエーションに対応することができるようになります。
試合中に慌ててしまう選手の多くは、試合を想定して練習できていないのではないでしょうか。
試合を想定して練習することの第一歩として、まずは攻めるゴール方向を意識して
トラップすることから始めてみてください。
そこからドリブル、パス、ロングキックなどプレーに変化をつけていくと、
より良いです。
以上がマンツーマンでの小学生サッカー指導内容でした。
参考にしていただけたら幸いです。