ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,7/6(水)「自分のプレーを映像で見ることの必要性とアドバイスの意図」ユースチーム

☆U-18参加メンバー:賢、駿、真、翔

☆U-15参加メンバー:佑、正、清、夏
 
 

●ランニング

・コートを左右2.5分ずつランニング。
 ミドルパワーで走る。

 

 

●ストレッチ

 

・全員で大きな輪になって、ゆっくり10秒。
・下半身を中心にゆっくりと丁寧に伸ばします。
 体が接触し合う事も考え、上半身もしっかりと伸ばします。
・ストレッチを行う際は、どの部分が伸びているのかを意識するだけで効果が
 変わってきます。雑に見よう見まねでやっていると、ほとんどストレッチの効果が
 ありません。真剣にストレッチを行うと、それだけで大量の汗をかきます。
 
●カテゴリー間のコミュニケーション向上&視野の確保(1)
・マーカーを8個使って正方形を作る。
・マーカー3つで正方形の一辺を作る。
・各マーカーの間隔は1m。
・7人でプレー。7人それぞれがマーカーとマーカーの間に入る。
 7人でプレーをするのだから一辺だけ誰もいない辺が出来る。
・ボール1個使い、それを手で保持する。
・ボール保持者はボールを手で他7人の誰かにパスを出し、
 空いている辺に移動する。
 この時、必ずマーカーの外を通って移動する。

<ポイント>
・パスを出す際に名前を呼んで、「あなたにパスを出しますよ」ということを、
 相手に意識させる。
・パスを出した後はなるべく早く移動する。そして走るスピードも速く。

●カテゴリー間のコミュニケーション向上&視野の確保(2)
・慣れてきたら上記トレーニングをボール2個で行う。
・ボール2個とも足でプレー。
・足で扱うボールは2タッチ以内。ノーミスを意識する。
 
<ポイント>
・目が合ってから、パスを出す。名前だけ呼んで、自分のパスが成功するとは
 限らない。独りよがりは避ける。名前を呼んだだけでは、相手は自分がパスを
 出そうとしていることに、気づいていないかもしれない。
 気づいていないのにパスを出したら、成功しない。
 必ず、名前を呼んだあとに、目が合ったことを確認してからパスを出す。
 目が合えば、パスは成功する。
 
●カテゴリー間のコミュニケーション向上&視野の確保(3)
・(2)のトレーニングに慣れたらボールを1個に減らし、足で扱う。
 ただし、1タッチで足裏の使用は不可。
 
●ヘディングシュート~GKの反応速度向上(1)~
・GKはゴールマウスに立ち、FPは第2PKマークに一列に並ぶ。
・1人1個ずつボールを持って待機。
・コーチはPKマークと第2PKマークの中間少し外側に立つ。
・プレーヤーがコーチに手でボールをパス、その後PKマークに向かってダッシュし、
 ダッシュした先にコーチから速い浮き球が飛んで来るので、そのパスをヘディング
 シュートする。
・これの繰り返し。
 
<ポイント>
・滞空時間の長いふわっとしたパスを出すと、走って来た選手が止まった状態で、
 垂直ジャンプしてのヘディングシュートを打たなければいけなくなってしまうので、
 シュートの威力が弱まってしまう。
 走って来た勢いを利用することで強いヘディングシュートが打てるのだから、
 パスはライナー気味の早いボールを投げる。
 
●足裏トラップからのシュート
・両サイドのライン際にパス出しとシュート役に分かれる。
 
【右サイドの場合】
・左サイドの選手は逆サイドのシュート役に横パスを出す。
 シュート役の選手は横パスをもらう前に、一度裏を取る動きを入れてフェイクで
 戻ってからパスを受ける。
 パスはシュートを打つ選手の左足に出す。(DFから遠い足)
・横パスをもらう際、足下でボールを止めてしまうとその場に止まることになり、
 DFが詰めて来た場合身動きが出来なくなってしまう。
 そうなるとボールを後ろに下げることしか出来ないので、攻めるゴールに
 ボールを運べなくなってします。だからトラップは足下で止めない!
 横パスを受けたら足裏(指の付け根あたり)でボールを押し出すように、斜め前に
 トラップする。(この場合右サイドなので、左足裏でピッチ中央へ左斜め前に
 向かって足裏でボールを押し出す。)
 そうすればトラップでDFをかわすことが出来るし、ゴールの正面からシュートが
 打てる。

<左サイドプレーする場合>
・右足にパスを出す。パスはDFから遠い足へ。
 だから左ALAは右足トラップとなる。
・横パスを受けたら右足裏(指の付け根あたり)でボールを押し出すように、
 右斜め前(ピッチ中央)にトラップする。
・真横にトラップするとシュートが打ちにくい。
 
●ボールの奪い合いからの1対1
・ハーフウェーライン上に2人が横並びになり、待機する。
・2人の間からコーチがボールを2m先ぐらいに軽く転がす。
・ボールが見えた瞬間に2人はボールを追いかけ、ショルダータックルで相手の
 体勢を崩してボールを奪う。
・足でボールを奪おうとせずに、まずは相手とボールの間に自分の体を入れることを
 心がける。そうすれば相手は自分の背中でブロック出来るので、ボールをキープする
 ことが出来る。
・お互いが同スピードで奪いに行った場合、相手とボールの間に体を入れられない
 ので、ショルダーチャージをして相手の体勢を崩す。
 そしてボールをキープする。
・ボールをキープした選手がそのままペナルティエリアまでドリブルし、
 GKとの1対1をして得点を狙う。
 
●GKとの1対1(1)~得点力アップ~
・ハーフウェーラインのサイドに開いたALAにFIXOがパスを出し、ALAは
 再度FIXOへ戻してライン際を前方へ走る。
 FIXOはワンツーパスをペナルティエリア手前ぐらいに強く蹴る。
 ALAは「パスを出したら走る」の意識を高く持つ。
 FIXOからのワンツーパスを受けたらGKと1対1を行う。
・走っている間にGKの位置とコーチからのパスの強弱や位置によって、
 どのようなシュートを打つのか、どやって得点するかをイメージする。
・ファーストタッチの強弱や角度、触る部位によってその後のプレーは様々に
 変化する。その変化がミスに繋がるのか、それとも自分の意思によって変化
 させるのかで、GKとの1対1の成否が決まる。

(1)ノートラップシュート(ゴールの上下左右の四隅を狙って)
(2)2タッチシュート(トラップで蹴りやすい位置にボールを動かす。
  またはトラップでシュートコースを作る。角度を作る。)
(3)GKが前に飛び出して来たらループシュート
(4)GKに突っ込むように真っ直ぐドリブルし、GKの手か足が届くギリギリの
  位置まで来たら素早く足裏で真横にボールを転がしてGKをかわす。
  その後、無人のゴールに流し込む。
 
●1対1
・2人1組になりオフェンスとDFに分かれる。
・オフェンスとDFで一度パス交換をしてから勝負する。
・ドリブルするスピードにあわせてDFは下がり、常に2m程度を保ちながら半身で
 腰を落とした姿勢で両足を細かく動かす。
 
 
<話した内容>
・今まで自分のドリブルやDFのプレーをビデオに撮って、はっきりとした映像で見た
 ことはあるか、ないか? 自分のプレーが良いか悪いかを知るには客観的に見てくれる
 人がいて、忌憚の無い意見を言ってもらうことが必要になる。
 しかし、実際に自分の目で自分のプレーを見てみなければ、素直に人の意見を
 聞き入れられないはず。例えば、自分では問題ないと思って続けていたプレーを、
 他の選手やコーチから「~のようにすれば、もっと良くなる」と言われたところで、
 自分自身はそう思っていないのだから、「はい、わかりました。」とすぐに
 納得して変えようとはしないはず。
 それは、指摘されたことを具体的にイメージ出来ないことが原因です。
 言葉だけでは具体的にイメージ出来なくても、映像として見ることが出来れば
 よほどの自信過剰か素人でない限り、プレーの善し悪しはわかります。
 全てのトレーニングで毎回全員のプレー映像をビデオに撮ることは難しく、
 通常は言葉だけで本人が納得するようなアドバイスをしなければなりません。
 しかし、それには聞く側の態度や姿勢も重要です。
 コーチは選手をレベルアップさせたい、選手も自分が上達することを願っている。
 それならば、目的は同じなのだから、誰の為にアドバイスをしているのかを
 考え、謙虚になる。
 ※全てを0から100まで聞いてすぐに受け入れるのではなく、冷静に分析した上で、
 取捨選択をする必要はある。