ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

MIRACLON 第1回チーム練習

新しい試みとして始めたフットサルスクールとしてのチーム活動、

MIRACLON FCの第1回チーム練習の練習内容を公開致します。(08,9/6)

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☆アップ①

・体を温めるため、筋肉をほぐすために軽いランニング。

 コーナリング時の足首にかかる負荷やバランスを考えて、左右両回りを

 同じ周回ずつ走る。

・ストレッチ(一種目、10秒~15秒かけてゆっくり行う。)

 

☆アップ②

・体を様々な動きに慣れさせるため、360度フリーランニングしながらパス交換。

(手でボールを保持し、手でパス交換)

・5分程度、手でのパス交換を行ったら次は足でパス交換を行う。

 足でのプレーも5分程度。

 

※名前を呼ばれたからといって「その辺にいるな」、というイメージでパスを出すと

 数10cm単位でパスがずれてしまう。

 パスを出す時はイメージで出さずに、必ず出し手と受け手のお互いが目があったらパスを出す。

 

☆アジリティトレーニング

・スキップ①

 素早い動きや細かいステップをするには体に連結能力が無くてはいけません。

 連結能力を生み出す、向上するためのトレーニングとしてスキップは最適です。

 まずは前方へ、次に後方、そして左右にスキップ。

 慣れてきたらスキップの歩幅をものすごく小さくする。

 ただし、かかとを上げた状態でつま先立ちで細かくステップを踏んでスピードは速く。

 大股にならないようにする。

 

・スキップ②

 コーチの笛の合図で前方にスキップし、再度の笛で後方へスキップ。

 笛が鳴るたびに前・後どちらかに進む。

 笛が鳴った瞬間の切り替えを自分の中で最大のスピードで行う。

 このスキップも爪先立ちで細かいスキップ

 

※悪い例)笛がなった瞬間にその場に足が止まってしまい、次のステップまでに時間がかかってしまう。

 笛がなった瞬間には次の動作のステップを踏むように改善する。

 

☆ゴレイロ専門トレーニング(体の使い方・反応速度と連結能力向上)

○片手でのスローイング。

・上半身も体を上手く使えるようにする。

・砲丸投げのようにボールを体の後方へ引き、手首のスナップを利かせて

 前へ押し出すように投げる。投げるというよりも放るようにすると

 良いスローになる。(左右両手)

 両手を使うことで体の左右のバランスが良くなる。

 

○グラウンダーのボールの対処(1)

・2人1組でプレーをする。

・1人がインサイドキックでグラウンダーのボールを正面に蹴り、

 もう1人がGKとしてプレーをする。

 GK役は素早く腰を落とし、踵と膝をつけるようにして股を閉じる。

 股を閉じてボールをキャッチしたらそのまま両手で転がして、

 パートナーへ返す。パートナーへ返したら即立ち上がり、次のキックに備える。

 これの繰り返し。

・1人10本プレー。

 

○グラウンダーのボールの対処(2)

・上記のプレーをサイドステップしながら行う。

・2人1組でプレーをする。

・1人がインサイドキックでグラウンダーのボールを左右交互に蹴り分け、

 もう1人がGKとしてプレーをする。

 左右に蹴られるボールをGKはサイドステップしながら対処する。

 サイドステップしたら正面のセーブと同様に、膝と踵をつけて

 股が開かないようにしてセーブする。

・1人10本プレー。

 

☆4人が連動しての攻撃

・4人がダイヤの形(FIXO,左右ALA,PIVO)に分かれる。

・FIXOがボールを保持した状態からスタートする。

・FIXOが左右どちらからのALAにパスを出す。

 ALAの目の前にはディフェンスがいるわけだから、必ずパスは

 ALAの後ろ足に出す。

 右ALAなら左足、左ALAなら右足に出してあげる。

 ALAは足裏トラップにこだわる。

 インサイドでトラップしたらボールがはねてしまうので、はねた瞬間に目の前のディフェンスに

 体を寄せられてボールを奪われてしまう。

 だからまずは足裏でトラップし、ボールを奪われないようにコントロールする必要がある。

・パスを受けたALAは前を向いてPIVOにパスを出して、ライン際を前方に走る。

 ALAとPIVOで縦のワンツーパスを成功させる。

 この時のPIVOからALAへのパスはライン際のペナルティエリア付近めがけて出す。

 ALAを走らせるようなパスが理想。

 ALAの足下へパスを出すとALAが止まってしまい、止まった瞬間に

 後ろから追いかけて来たディフェンスにボールを奪われる可能性がある。

 そしてチャンスなわけだから、攻めるゴールにボールを近づけるためにALAは前に走らせる。

・FIXOからALAにパスが出て、ALAがPIVOにパスを出した瞬間に

 【逆サイドのALA】は【ファーポスト】めがけて全力で走る。

 ゆっくり走ったり、躊躇したり、様子を見ながら走ったら絶対にボールに追いつかない。

 逆サイドのALAは味方がファーポストにシュートを打ってくれる事を信じて、

全力でファーポストへ走る!

 ファーへの詰めというとゴールから離れた位置(ペナルティエリアライン)

 に立つ選手がいるが、この位置ではボールが来たとしてもトラップしなくてはいけないため、

 決定的なチャンスには繋がらない。

 ペナルティエリアでトラップしたら、即GKが前に出て来てボールをクリアされてしまう。

 だから、逆サイドのALAが立つのはファーサイドではなく【ファーポスト】!

 ファーポストならば1タッチで、インサイドでボールを触るだけで無人のボールに押し込む事が可能。

 ボールが来る方向を向いてしまうとボールがゴールの枠に飛ばなかったり、

 逆サイドにクリアするようなシュートになってしまうので、

 ファーへ詰める時の体の向きはゴールの中を向く。

 顔と目だけはボールが来る方向を見る。

 左右両サイド行う。

 

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以上がフットサル学校第1回目のトレーニングメニューになります。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。