ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

競技チーム(関東2部)のトレーニング(2018,2/9)

2018.2/9(金)に競技チームのトレーニングを行いました。

トレーニング内容を公開しますので、

参考にしていただけたら幸いです。

 

※本ブログに記載されている記事、内容、

写真、画像などの無断掲出・転載・引用は

お断りしています。

 

【ウォーミングアップ】

身体を支える力をつけることを目的とした

バランス能力向上、体幹トレーニングを

ウォーミングアップに取り入れました。

 

 ●体幹トレーニング

・フロントブリッジ 1分×2本

・サイドブリッジ 1分×2本

 

●ボールの奪い合い

・7名の選手が一人一個ずつボールを保持し、

全員センターサークルの中に入る。

ボールを自分の体の前もしくは真下に置いた状態で

自分以外全員のボールをセンターサークル外に出す。

他選手が自分のボールを奪いに来たら腕でブロックしたり、

ボールコントロール技術を駆使してかわす。

ボールを自分の体の後ろに置いて隠したり、

常にお尻を敵に向けた状態で相手に近づいて行って

体で相手をセンターサークルから外に出すことはしない。

前を向いた状態で奪いに行き、前を向いた状態で

他選手からボールを守る。

逃げないこと。

 

●試合を想定したシュート

フルコートでプレー。

GKはそれぞれ反対側のゴールでボールを持って待機。

FPは対角のコーナーアークに同数で

右サイドと右サイドになるように分かれる。

お互いのGKが合図を出し、同時に右サイドの

相手陣内(サイドライン沿い)にロングボールを投げる。

(グラウンダー、浮き球問わず)

FPはライン際を走り、GKからのロングボールを

2タッチ以内でシュートを打つ。

シュートは右足。

5本プレーしたら逆サイドを行う。

左サイドの場合は左足でシュート。

常にファーサイドへシュートを打てるように、

右サイドは右足、左サイドは左足で

シュートを打つことを徹底する。

 

●ゴールクリアランスからの2対2+PIVO

オフェンスはペナルティエリア外に二人、

相手側ハーフコートの第2PKマーク付近に

PIVOを配置。

ディフェンスはオールコートプレスを設定し、

オフェンス側ハーフコートの第2PKマーク付近に

二人待機する。

PIVOはコート中央からサイドには流れない。

GKはPIVに直接パスを出しても良い。

※ただしグラウンダーのみ

GKは直接PIVOへ近場の二人のうち

どちらかにパスを出したら2対2を始める。

オールコートプレスをかける二人はGKから

直接PIVOにパスを出されないように、

一番最初はコート中央を絞るポジションを取る。

GKがパスを出したらボールホルダーに近い側の選手が

縦のパスコースを切り、縦のパスコースを切りながら

ボールホルダーとの距離を縮める。(寄せる)

逆サイドのDFはコート中央のPIVOへの

パスコースを塞ぐポジションを取る。

ボールホルダーが横パスを出して逆サイドの

選手にパスが出たら、PIVOへのパスコースを

塞いでいた選手がボールホルダーに対して

縦のパスコースを切り、逆サイドの選手が

PIVOへのパスコースを塞ぐためにポジションを

コート中央へ移す。(絞る動き)

この時のDF二人の動きは「つるべ」の動きとなる。

 

PIVOはコート中央で前後の動きのみ可能。

サイドには流れない。

自陣側にいるオフェンスの二人は横パスを

繋ぎながらPIVOへの楔のパスを入れる。

PIVOにパスを入れたらプレー終了。

オフェンスの勝利となる。

ディフェンスはPIVOへのパスもしくは

横パスをカットするか、オールコートプレスを

かけてボールを奪ったら勝利となる。

 

●ゴールクリアランスからの2対2+PIVO対FIXO

上記トレーニングに一人追加する。

オフェンス側のPIVOに対する守備をする

FIXOをディフェンス側に追加。

FIXOは積極的に前に出て、PIVOへの

パスカットを常に狙うこと。

ディフェンス側にFIXOを追加するに伴い、

PIVOへのパスが通ったら攻撃を続行する。

オフェンスの選手はPIVOにパスを入れたら

ハーフウェーラインを越え、3対1の状況を

作り出して攻撃する。

ディフェンス側はPIVOにパスを入れられた場合、

FIXOのみ守備を行う。

相手側陣内にいてオールコートプレスを行っていた

ディフェンス側選手二人は自陣へ戻ってはいけない。

PIVOにパスを入れられることがどれだけピンチに

繋がるかということを実感してもらうことが理由。

オールコートプレスをかける相手陣内側の

ディフェンス選手二人は「つるべ」の動きで

ボールホルダーに対して縦のパスコースを切る、

寄せる、逆サイドはPIVOへのパスコースを消す、

絞るポジションを取る、ことを徹底する。

 

●4対4+GK

<目的

◆ディフェンス:ハーフコートからのマンツーマン

ディフェンスとパスを予測する

◆オフェンス:ポジションチェンジすることなく、

早いパス回しとPIVO当てにドリブル突破を混ぜる。

両サイドのALAとFIXOがパス回しを早く行うことで

ディフェンスとディフェンスの距離が開くようになる。

ディフェンスとディフェンスの距離が開けば

PIVOへのパスコースが出来るので、

ALAからPIVOへのパスが通るようになる。

PIVOへパスを入れたらワンツーなどを駆使して

ディフェンスを崩し、シュートまで持って行く。

逆にPIVOへのパスコースが開かなければ

相手ディフェンスは中央に絞るポジションを

取っているはずなので、サイドライン沿いに

スペースが出来ることになる。

ALAがボールを保持した時に相手ディフェンスが

PIVOへのパスコースを塞ぐことに集中していたら

縦に素早くドリブル突破することを試みる。

PIVO当てと縦への速いドリブルを組み合わせること。

 

オフェンス側のキックインからスタート。

オフェンスは自陣の第2PKマークから

ハーフウェーラインの間ぐらいのタッチラインから

キックインを行う。

ディフェンス側はキックインが行われる前に

マンツーマンマークを確認し、パスを予測する。

キックインからのパスがFIXOに出たら

4対4+GKのトレーニングを開始する。

 

ディフェンス側の陣形は常に菱型。

※菱型の形は変形したものになる。

ボールホルダーのマークがボールに寄せる

ことで菱型の頂点となる。

両サイドの選手はPIVOへのパスコースを

消すため、中央に絞るポジションを取る。

FIXOはPIVOへのパスカットを常に狙う。

 

<FIXOがボールを持った時>

サイドラインからキックインでFIXOにボールが

出たらディフェンス側のPIVOはFIXOに寄せる。

この時の寄せる距離はギリギリボールに足が届くか

届かないかの距離が良い。(約2m)

PIVOはFIXOに対して楽なパスを出させないように

プレッシャーをかけつつ、FIXOのプレースピードが

遅い場合は積極的に奪いに行く。

ボールがFIXOの位置にある場合、ディフェンスの

菱型の頂点はPIVOになります。

両サイドのALAは中央を絞ってPIVOへのパスコースを

塞ぐポジションを取ること。

 

<両サイドのALAがボールを持った時>

FIXOから両サイドのALAにパスが出たら、

ボールを持っているALAと同じサイドの

ディフェンス側のALAがボールにプレッシャーを

かけます。

よって、ボールにプレッシャーをかけたALAが

菱型の頂点になります。

ディフェンス側のPIVOはオフェンス側のPIVOへの

パスコースを塞ぐため、PIVOへのパスコースを

消すポジションを取ります。

ボールにプレッシャーをかけたALAと斜めのラインを

作るようなポジションになります。

ボールがない逆サイドのALAはオフェンス側の

PIVOよりも後方に下がり、(1)オフェンス側のPIVO

(2)自分がマークするボールがないサイドのALA

(3)逆サイドのボール

以上、(1)から(3)の3つを同時に見られる

ポジションを取ります。

ディフェンス側のFIXOはPIVOへのパスをカット

出来るように準備しておきます。

※PIVOがセンターサークル付近まで下りた場合、

ディフェンス側のFIXOはついて行きません。

FIXOはディフェンスの最終ラインにならなければ

いけませんので、PIVOに引っ張られてセンターサークル

まで下りてしまうと裏にスペースが出来てしまい、

万が一PIVOにターンされたり裏へパスを

通されてしまったら即GKと1対1の状況を

作られてしまいます。

よって、ディフェンス側のFIXOはPIVOへのパスを

前にカットできるかどうか、常に最適な判断が

できなければいけません。

前でパスカット出来そうになければその場に止まり、

次のプレーに対応すること。

 

ディフェンスはFPの4人全員が次のパスを予測し、

いつどこに出るのか予測した上で素早く

ボールにプレッシャーをかけること。

ボールには「あくまで」プレッシャーをかけるだけ。

ボールホルダーに近づき過ぎると1タッチでかわされる

恐れがあることと、オフェンス側PIVOへのパスコースが

広がる恐れがあるため、むやみやたらにボールホルダーに

近づき過ぎない。

ボールホルダーが楽にプレー出来ない距離を保ちつつ、

プレッシャーをかける。

ボールホルダーは楽にパスを出せない程度の

プレッシャーを受けることになるので、

いつかはプレッシャーに負けてパスミスを犯します。

弱いパスを出したり、パスがずれたりします。

その弱いパス、ずれたパスを全員が狙います。

相手のパスミスをついてボールを奪うには、

常に次のパスがどこに出るのかを予測することが

できていなければいけません。

そして、いつでもボールを奪える姿勢、

視野の確保、ポジショニングが大事です。

いくら予測出来ていても棒立ちだったり、

身体の向きが悪かったり、そもそも相手選手

全員とボールを見られていなかったら

行動に移せません。

 

 

以上が2010,2/9(金)の

トレーニング内容になります。