ブラジル式フットサル講習会

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最適な心理的覚醒水準とルーティンワークの重要性

メンタルトレーニングを直訳すると「精神的な」トレーニングとなりますが、精神は人の心です。ですから「心」を鍛える事を指します。

筋肉が良い例ですが、鍛えられる箇所は鍛えれば鍛える程能力が向上しますので、もしそれらが必要であるならば鍛えなければもったいないです。メンタルトレーニングという以上は心も当然鍛えれば強くなれるので、心の強さが必要であると感じる人はぜひ鍛えてみて下さい。「心」は鍛えられます!

メンタルトレーニングと言うと堅苦しい、面倒臭い?と感じる方も多い思いますが、実は些細な事から鍛える事は可能です。ポイントは心にゆとりを持つ、楽しむ、自分を信じるです。

フットサルの強豪チームなどが格下に負けた時によく「試合への入り方が悪かった」という事を聞きます。これは相手が格下であるために試合前にリラックスし過ぎた事が原因です。スポーツに限らずあらゆる分野でハイパフォーマンスを発揮するには最適な心理的覚醒水準(活性度)でなければならず、この水準が低過ぎても高過ぎてもいけません。低い時は「やる気がない状態」、高い時は「不安からの緊張、興奮状態、落ち着きが無い、やる気の空回り」といった状態になります。

この事から心理的覚醒水準を自らコントロールして、最適な精神状態へ持って行く事が試合でのハイパフォーマンスへ繋がるという事がわかってもらえたと思います。

心理的覚醒水準が低過ぎる場合】やる気がない、覇気がない、といった場合には内在的モチベーションの低下や疲労などが原因だと思われます。そのような場合にはマイナス思考をプラス思考へ変えなければいけません。試合当日になったら「やる気がない」「疲れている」は良いプレーが出来ない言い訳になりません。目前に試合が迫っているのですから、「やるしかない」のです。やるしかないのだから、まずは自分の気持ちが試合に向いていない事を認め謙虚になり、少しずつ気持ちを高めるようにしていきます。方法としては深呼吸の逆となる過呼吸(呼吸を早く短く)を行い、そして軽くランニングを始めます。過呼吸をしながらランニングをしていると当然心拍数は高まるので、「やる気が出ないなぁ」などと余計な事(試合に勝つには不要な考え)を考えている暇がなくなります。更に汗をかいて来れば気持ちが少し晴れてくるはずです。ここまで来ればあと少しです。チーム全体でやるブラジル体操やストレッチの時にお腹の底から大声を出せば最適な心理的覚醒水準へ近づけるはずです。

心理的覚醒水準が高過ぎる場合】不安からの緊張ややる気が空回りしている状態は明らかに平常心ではありませんので、まずはこの「盛り上がり過ぎている」状態を自覚しなければいけません。いつも以上に喉が渇いたり汗が沢山出る、動悸が激しいといった症状が出るのでそのような場合は「平常心ではない」という事を素直に認めましょう。平常心では無い事を認められたら次に行うのはリラクゼーションです。理想のリラクゼーションはプールに浮かんで目を閉じて瞑想する事なのですが、試合会場のプールでのんびりしている余裕も無いと思います。そのような環境での最適なリラックス方法は仰向けになって寝そべって、目をつむり深呼吸をする事です。深呼吸をして心拍数や動悸を抑えて、自分の活動スピードをゆっくりする事を意識します。そうすれば自ずと心を落ち着いて来ますので、上がりすぎている状態から平常心に近づける事が出来ます。

ここまで個人の心理状態の持って行き方を話して来ましたが、次はチームとしてです。これが一番重要です。なぜならばフットボール個人競技ではなく、団体競技だからです。団体競技ではチームとしての一体感、盛り上がりが必要不可欠です。チームとして試合に気持ちを向けるためには「ルーティンワーク」をオススメします。

試合当日は普段の練習と違い、「本番だ」「負けられない」という気持ちが生まれ、それが自然とプレッシャーになってしまう事が多いです。ようするに普段と違うという雰囲気を作り出してしまっている事が既にマイナスへと進んでいます。そして試合の時だけブラジル体操を全員で声を出して行ったり、練習時とは違う「チームを盛り上げる」アップをしたり、試合前に円陣を組んだところで効果は薄いです。

「練習でやって来た事がやれれば」「普段通りのプレーがやれれば」と言う人が多いですが、試合の時に練習時とは違うアップをやっている時点で「普段の力」は出せません。練習時と同じ事をやるから、練習時の力を出せると思って下さい。ただし、「チームを盛り上げるアップ」はチーム全体の【心理的覚醒水準】を高めるのに最も適したものですのでやるべきです。普段の練習から「チームを盛り上げるアップ」を行い、円陣も練習開始前に組む事が試合でのハイパフォーマンスに繋がります。

チームを盛り上げるアップや自分たちのチームならではの一体感を出させる物などを【ルーティンワーク】として行い、それを試合前にも行うようにします。毎回の練習時から取り入れれば試合の時に練習時と同じ「盛り上がった状態=平常心」で戦う事が出来ます。これがルーティンワークの効果です。

選手1人1人が自分の心理的覚醒水準を最適な状態にし、チームとしてのルーティンワークを全員で行ってチームを盛り上げる。これが出来れば試合でも「練習でやった事」を出せるし、「普段通りのプレー」も出来ます。

選手が良いプレーをしたりチームとして良い試合をし、勝利を得るには精神の安定は必要不可欠です。ここで挙げた内容はメンタルトレーニングの極一部です。現状に満足せずに上を目指すというのであればより多くのシチュエーションに沿ったトレーニングが必要になって来ます。

私は指導しているチームで必ずアップにブラジル体操を取り入れています。そして選手には「チームを盛り上げるための声出し」を求めています。声出しの目的はONとOFFの切り替えのためです。練習が始まる前は集まった選手たちが着替えながら談笑し、リラックスをしています。ですが、このままの状態が続くと心理的覚醒水準が低過ぎる状態に繋がってしまうので良いプレーが出来ません。効率良い練習を行うためには覚醒水準を上げなければいけないので、「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えさせるために全員で大きな声を出す事を絶対としています。これが練習を始めるための【気持ちの準備】になります。ストレッチや単純なアップでは【体】は練習のための準備が出来ますが、心は不十分です。それを我がチームではブラジル体操での声出しで補っています。

この内容を読まれた方がメンタルトレーニングの重要性に気付き、日々のトレーニングに「心技体」の【心】も取り入れるなど参考にしていただけたら幸いです。