ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

2018,8/22(水)競技チームトレーニング

2018.8/22(水)に行った競技チームの

トレーニングメニューを公開致します。

チーム練習等の参考にしていただけたら

幸いです。

 

練習は試合を想定した内容でなくてはならず、

メンタルトレーニングも同時に行う必要があります。

試合当日と練習が「別」の物であればあるほど

緊張したり、練習時の力が出せなくなります。

程よい緊張感、そして練習時と同じ

もしくはそれ以上の力を出すために、

練習も試合と同じ進め方をします。

 

 

【準備段階のウォーミングアップ】

(1)軽いランニング

(2)ストレッチ

(3)体幹トレーニング(試合当日に行える内容であれば何でも可)

(4)ランジウォーク(フロント10歩、バック10歩)

※膝の角度は90度で真っ直ぐ腰を落として2秒キープ。

足を上げる際は膝を腰の高さまで上げて2秒キープ。

(5)全員でブラジル体操

※上半身(肩甲骨)の運動、爪先タッチ、足の横上げも入れる。

股関節回しは足をただ動かすのではなく、しっかりと股関節を回すこと。

腿上げは膝を90度、腰の高さまで膝を上げる。

腿を上げているフリをするだけはNG。

踵タッチは背中越しに手で踵を確実に触る。

踵を触るフリをして触らないのはNG。

(6)ラダー

(7)ダッシュ系

 

【ボールを使用したウォーミングアップ】

(1)対面で1分程度パス交換 

※一球蹴るたびにキックの質、

フォームを確認しながら5本程度

(2)ボールを3~4個使用して全員でパス交換その1

※プレーは1タッチ。ボールを持っていない時に

首を振って周りの状況(味方の位置)を把握。

喋って(名前など)パスを要求もしくは味方を呼ぶ。

(3)ボールを3~4個使用して全員でパス交換その2

※プレーを2タッチ以下にしてパススピードを

速くすること、次のプレーのためのトラップをすること、

体の向きを考えること、首を振って周りの状況を

把握すること、など全てのプレーの質を高める。

 

GKは(1)のみ加わる。

(2)からGKだけのウォーミングアップへ移行。

 

【トレーニングその1~2対1の守備(GKとDFの連携)】

●ハーフウェーラインに3列並んで2対1のカウンター、

数的不利の守備。

※GKが3列並んでいるFP真ん中の選手へパス。

真ん中の選手はボールをその場に置いて撤退。

オフェンスFPどちらかがボールを拾って2対1開始。

第二PKマークより自陣ゴールへ向かうパスは、

GKがペナルティエリアのラインギリギリまで出て、

面を作ってシュートブロックor時間稼ぎorクリア。

絶対に寝ないこと。

DFはパスを出した選手にマンツーマンでついて行く。

撤退したDFはオフェンスのパスが第二PKよりも

ハーフウェーライン側ならば折り返しのパスを

出させない

ポジションを取りながら寄せて行く。

シュート、折り返しのパスなど足を出して

ブロックorカットorクリア。

 

パスを出された後のプレーが大事。

GKとDFが連携すること。

 

【トレーニングその2~2対2の守備(ALAとFIXOの連携)】

●ハーフウェーラインのサイドで起こる

ALA同士の1対1プラスPIVO・FIXO

センターサークルからサイドラインにいるALAに

パスを出してALA同士の1対1を行う。

PIVOへのパスコースを限定して縦に行かせながら

距離を縮めて体を当てに行く。

縦に突破して来たらFIXOがカバーに行く。

スライディングしてでもサイドラインで

勝負を決める。

中には入れさせない。

シュートは足を投げだすorスライディングでブロック。

 

【トレーニングその3~キックインシュート】

●チョンドンシュートに特化したトレーニング

サインプレーではなく、チョンドンでファーサイドにシュート。

ファーサイドに1名配置。

※ニアに外すことはNG。

壁に当てても良い。

とにかく遠慮せず思い切り足を振り抜く。

左サイドは左足でシュート。

 

【トレーニングその4~コーナーキックのハーフコートゲーム】

●ボールが外に出たら全て相手チームのコーナーキック

となるハーフコートの3対3ゲーム(守備側GK付き)

・3対3+守備側GK

・オフェンスのポジションは

(1)キッカー

(2)シューター

(3)ペナルティーエリア内のGK前周辺

・ディフェンスのポジションはゾーンの守備

「Y」の前2人と真ん中1人、逆三角形の形で守る

 

【オフェンスのポイント】

(1)コーナーキックを蹴るキッカーはシ

ューターに蹴りやすいパスを出せる様に、

体の向きをシューターに向ける。

(2)逆三角形で守る守備側選手のうち、

シューター寄りのディフェンスの意識がシューターに向いて、

ゴール前へのパスが通りそうになっていたら

シューターを見ながらゴール前に速いパスを入れる。

(トゥーキックで強く蹴っても構わない)

ゴールの中を見ながら(体の向きもゴール方向)

シューターに打たせるバックパスを出すプレーはNG。

パスの精度が低くなり、シューターが打ちにくくなるため。

(3)ゴール前にボールが入って来たら

中の選手は足を振り抜いて強いシュートを

打とうとするのではなく、「当てることだけ」

考えてプレーする。

インサイドのプッシュシュートで十分得点出来ます。

強くシュートを打とうとして足を振り抜くと、

速いパスに合わなくて空振ります。

(4)バックパスからシュートを打つシューターは

ディフェンスが距離を縮めて来ても構わずに思い切り

シュートを打つ。ノートラップで打つこと。

トラップしてボールを奪われるプレーはNG。

(5)コーナーキックはシュートを打って完結すること。

(6)壁に当てて跳ね返ってマイボール、

壁が避けてシュートがゴールに飛んで行く、

壁・GKに当たってオウンゴール、

ゴール前でGKがシュートを弾いて

「こぼれ球」を押し込む、など。

 

【ディフェンスのポイント】

(1)逆三角形の前2人は中を絞って

ゴール前にパスを通させない。

(2)キッカーの体の向き、

蹴るタイミングで次のプレーを予測する。

(3)バックパスからシュートを打つプレーに対しては

シュートブロックできる様に、

素早く寄せてシュートを体に当てる。

(4)逆三角形の後ろの選手は前2人に

やってもらいたいプレーを指示する。

常に声がけ。

(5)逆三角形の後ろの選手は、もしゴール前に

速いパスを入れられた場合はオフェンスよりも先に

ボールを触ることに集中する。

ワンタッチでクリアが理想。

(6)GKはディフェンス全員にマークを確認させる。

常に声がけ。

 

攻→守、守→攻の切り替えも徹底。

片方のゴールにGKがいなくても

ボールが外に出るまでは3対3の

ハーフコートゲームを行う。

コーナーキック→守備側がボールを奪う→

守備から攻撃への切り替え、

コーナーキックを失敗したチームは

攻撃から守備への切り替えを行う→

ボールが外に出たら相手側のコーナーキック

 

攻から守への切り替え、

守から攻への切り替え、

これらをコートに立っている誰よりも

自分が一番早く行うつもりでプレーすること。

 

以上