ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,2/24(木)「ボールを失わない=いつか得点チャンスが来る」Jrユースチーム

☆U-15参加メンバー:鈴、西、堀、原、晃、盛、井、正、住、幸、勇、裕、福、隼 

 
 
●アップ
・コートを左右3周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。
 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。
 
●足裏ボールコントロール(1)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 大きく前後に動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。

●足裏ボールコントロール(2)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 左右両足を使ってボールを左右に大きく動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

●足裏ボールコントロール(3)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 アルファベットの「V」を描くようにボールを、「右斜め前→足下→左斜め前→
 足下→右斜め前→足下」と繰り返して動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。
 
●ボールコントロール~インサイド~
・左右、両足のインサイドでボールを挟み込むようにし、
 細かいボールタッチを繰り返す。
・慣れて来たら、左右に大きく揺さぶり、ダブルキックを試みる。
 
●ボールコントロール~奪い合い~
・1人1個ずつボールを保持し、センターサークルの中にメンバー全員が入る。
・常にボールを体の近くに置きながら、自分以外全員のボールを全てサークルの
 外に出す。
・なるべく背中を向けず、ボールを前に置いた状態で奪い合う。
・足裏、インサイド、アウトサイドを駆使してボールをコントロールする。
・後ろや横を向いてボールをキープせず、前を向いて相手にボールを、
 さらしながらプレーする事を心がける。
 
●ブラジル体操
・つま先タッチ
・後ろに足振り上げ
・外側真横に足振り上げ
・腰振り
・肩甲骨閉じる、開く
・腕振り上げ
・肩回し
・股関節回し前後左右

※ストレッチは練習に参加する以上、全員が大きな声で数を数える。
 「自分は練習に参加しています」という意思表示として。
 大声を出して自分の内側から「やる気」を上げて行く。
 チームに活気を出すために、練習を盛り上げる声は必要。
 静かに、し~んとした、暗い雰囲気で楽しいと思うのかどうか。
 選手本人が、自分で、チームを明るい雰囲気にする。 
 
●ペラドン
・6対6+フリーマン
・3タッチプレー。相手陣内に入ったらフリータッチ。
・シュートはヘディング。
・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、
 真ん中で奪う。(PIVOの前に出て奪う)
・センタリングはスペースへ上げる。DFが体勢を整えて、密集しているゴール前に
 センタリングを上げても、跳ね返されるだけなので、得点確立は低い。
 ヘディングシュートを打つことすら、難しい。
・パスを出す選手は、パスを渡す選手の名前を呼ばなければいけない。
 名前を呼ばずにパスを出して、それが通ってしまった場合は、相手ボールから再開する。

●ディアゴナーレのDFポジション解説
・オフェンス4人がフラットなポジションを取り、それぞれにDFがマンツーマンで
 つく。もちろんポジションはフラット。
・DFの体の向きは、それぞれがマークしている選手と正対する。
 正対すると、裏に走られた時に上手く対応が出来ず、簡単に振り切られてしまう。
 しかも、4人がフラットなポジションをとっていると、マークしている選手と
 ボールの両方を見ることが難しい。
 そして、DF4人のお互いの距離が等間隔で、なおかつ門のように開いてしまうので、
 スルーパスを通されやすくなってしまう。
 スルーパスを通されても、振り切られることがなく、なおかつ、マークする選手と
 ボールの両方を見るためにも、DF4人はポジションをフラットにせず、
 斜めのラインを4人で形成する。斜めのラインポジションをとることで、
 マークする選手とボールの両方を見ることが出来、パスの出所がわかるので、
 スルーパスにも反応できkる。なおかつ、マークする選手よりも後方にいられる
 ということは、スルーパスに相手選手よりも早く対応することが出来る。
 
●マンツーマンDF練習
・8人1組になり、オフェンスとDFにそれぞれ4人ずつ分かれる。
 オフェンス4人はフラットな横並びになり、DFはディアゴナーレのラインを形成。
 オフェンス4人のうち、両サイドのどちらか1人がボールを保持し、DFラインの裏へ
 スルーパスを通す。スルーパスに対して、他3人の誰かが裏へ抜け出して、パスを
 受ける動きをする。
 DFの4人は、自分がマークする選手が、スルーパスに対して走り込んだ場合、
 その選手に、マンツーマンでついて行く。絶対に裏を取られないようにする。

[ポイント]
・マークする選手とボール、両方を見れる体の向きになり、4人がフラットにならず、
 斜めのラインを形成していれば、絶対に裏を取られることはない。
 裏を取られる選手は、体の向きがボールを向いてしまい、マークする選手を見失って
 しまうから、裏を取られてしまう。

●ゲーム
・原、盛、鈴、晃
・井、住、勇、裕
・堀、隼、幸、コーチ
・西、八、福、武コーチ
 
 
<話した内容>
・後ろから来たボールに対して、どの向き、どの足でボールを触るかは、自分への
 DFがどこにいるかと、距離によって変わってくる。
 それを見極めるために、パスをもらう前に首を振って、常に自分の周りの状況を
 確認することが必要になる。 
 例えば、DFが内を切りながら、近い位置にいるならば、背をラインに向けて、
 その場に止めるようなそぶりをしてから、ライン際に近い足のインサイドで、
 前に押し出すトラップをすれば、トラップでDFを置き去りにすることもできる。
 DFが後ろにいるならば、無理矢理前を向こうとせずに、DFを背中と腕で押さえて、
 ボールをキープする事に専念するか、バックパスを選択する方法をとる。
 理由として、相手陣地に近づいたから、無理矢理なんとかしてチャンスを作ろうと
 して、難しいプレーや無謀なプレーをして、相手にボールを奪われてしまったら、
 本末転倒といえる。だからこそ、攻撃が無理ならば、攻撃することを諦め、
 「ボールを失わないこと」を最優先に考えてプレーをするべき。
 「ボールを失わない=いつか得点チャンスが来る」です。
 「ボールを奪われる=攻撃出来ない=失点するかもしれない」となります。
 その時その時で、状況に応じて、最適なプレーを選択出来る選手が、良い選手と
 言えます。どんなにテクニックがあっても、悪いボールの奪われ方をしては、
 チームに迷惑がかかります。
 常に首を振って、周りの状況を確認し、今自分はどのようなプレーを選択する
 ことが、チームのためになるのかを考える。