ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,2/28(月)「一番怖いのは無知ということ」Jrユースチーム

☆U-15参加メンバー:壮、司、前、隼、井、住、夏、佑、勇、唐、裕

 
 
●アップ
・コートを左右3周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。
 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。
 
●動きながらのパス&トラップ
・2人1組でボールを1個持ち、15m間隔で向かい合う。
・ジグザグにパス交換をしながら前方へ進んで行く。
・1タッチ(ノートラップ)でのジグザグパス交換。右サイドの選手は右足で、
 左サイドの選手は左足で、ダイレクトパスをする。
・戻って来るときは、ボール保持者はドリブル、もう1人は軽くランニング。
 早く戻ってくれば、その分すぐにやれる=沢山プレー出来る、のだから、
 歩いて戻って来る選手は損をしていることになる。
 
●ペラドン
・7対7
・3タッチプレー。相手陣内に入ったらフリータッチ。
・シュートはヘディング。
・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、
 真ん中で奪う。(PIVOの前に出て奪う)
・センタリングはスペースへ上げる。DFが体勢を整えて、密集しているゴール前に
 センタリングを上げても、跳ね返されるだけなので、得点確立は低い。
 ヘディングシュートを打つことすら、難しい。
 
●静的ストレッチ
・全員で大きな輪になって、1人1種目ずつ8×2秒。約1周。
 指示する1人が4まで数えて、他全員で5~8。
・ストレッチの声出しはONとOFFの切り替えのため。
 「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えるために、
 練習を始めるための準備なのだから、全員で大きな声を出す。
・下半身を中心にゆっくりと丁寧に伸ばします。
 体が接触し合う事も考え、上半身もしっかりと伸ばします。
・ストレッチを行う際は、どの部分が伸びているのかを意識するだけで、
 効果が変わってきます。
 雑に、見よう見まねでやっていると、ほとんどストレッチの効果がありません。
 真剣にストレッチを行うと、それだけで大量の汗をかきます。
 
●GKトレーニング
・正面グラウンダーのスローイング。片手でのスローを、左右10本ずつ。
・正面グラウンダーキャッチ。正面浮き球キャッチ。
・左右グラウンダーのローリングダウン。フォーム確認。
・左右浮き球のローリングダウン。
・1対1の飛び出しフォーム確認。
 
●ディアゴナーレのDFポジション解説
・オフェンス4人がフラットなポジションを取り、それぞれにDFがマンツーマンで
 つく。もちろんポジションはフラット。
・DFの体の向きは、それぞれがマークしている選手と正対する。
 正対すると、裏に走られた時に上手く対応が出来ず、簡単に振り切られてしまう。
 しかも、4人がフラットなポジションをとっていると、マークしている選手と
 ボールの両方を見ることが難しい。
 そして、DF4人のお互いの距離が等間隔で、なおかつ門のように開いてしまうので、
 スルーパスを通されやすくなってしまう。
 スルーパスを通されても、振り切られることがなく、なおかつ、マークする選手と
 ボールの両方を見るためにも、DF4人はポジションをフラットにせず、
 斜めのラインを4人で形成する。斜めのラインポジションをとることで、
 マークする選手とボールの両方を見ることが出来、パスの出所がわかるので、
 スルーパスにも反応できkる。なおかつ、マークする選手よりも後方にいられる
 ということは、スルーパスに相手選手よりも早く対応することが出来る。
 
●DFの姿勢の確認
・サイドラインを設定し、今いるポジションが右サイドなのか、左サイドなのかを
 固定しておく。
・DFは常にボール保持者と、マークする相手の両方を見ていなければいけない。
 そのため、体の向きは広角となる。
 コートを縦に割って、右側にいる選手をマークしている場合は左足を前にして、
 右足を右斜め後方に向ける。
 そして腰を落とし、膝を曲げて、力を抜いて自然な姿勢を取る。
 この体の向きになることで、ボールとマークする選手両方が視野に入る。
・右足の爪先がライン際に沿って、後方を向いていれば、
 相手選手が裏に走ってもスムーズに走っていける。

※左サイドの選手をマークする場合は右足が前。
 
●マンツーマンDF練習
・8人1組になり、オフェンスとDFにそれぞれ4人ずつ分かれる。
 オフェンス4人はフラットな横並びになり、DFはディアゴナーレのラインを形成。
 オフェンス4人のうち、両サイドのどちらか1人がボールを保持し、DFラインの裏へ
 スルーパスを通す。スルーパスに対して、他3人の誰かが裏へ抜け出して、パスを
 受ける動きをする。
 DFの4人は、自分がマークする選手が、スルーパスに対して走り込んだ場合、
 その選手に、マンツーマンでついて行く。絶対に裏を取られないようにする。

[ポイント]
・マークする選手とボール、両方を見れる体の向きになり、4人がフラットにならず、
 斜めのラインを形成していれば、絶対に裏を取られることはない。
 裏を取られる選手は、体の向きがボールを向いてしまい、マークする選手を見失って
 しまうから、裏を取られてしまう。
 
 ●4対4(3対3)のマンツーマンディフェンス練習(1)
・オフェンス3人とディフェンス3人に分かれる。
・オフェンスの3人は平行に横並びになる。
・ボールを手で持って、手でパス交換しながら、軽くジョギングするように、
 ただ直進するだけ。
・ディフェンス3人はマークする相手を決めて、平行に横並びになる。
 マークする選手の正面に立つ。
 目の前の選手の正面に立ったまま、ずっと同じ選手について行く。
・人の数だけを考えれば3対3になるが、実際は目の前の選手をマンマークするので、
 1対1が3箇所で行われているイメージでプレー。
・DFは常に腰を落とし、素早く細かくステップを踏める姿勢をキープ。

●4対4(3対3)のマンツーマンディフェンス練習(2)
・上記と同様にプレーするが、(2)はオフェンス役の3人が立ち位置を、
 左右で入れ替わる=ポジションチェンジ。
・DFはマンマークなので、目の前のマークする選手がポジションチェンジを
 しても、そのままついて行く。
・DFはボールと相手選手両方見れるように正しい姿勢をキープ。
・オフェンスは手でパス交換してからポジションチェンジをする。ドリブル可。

●4対4(3対3)のマーク受け渡し(1)
・オフェンスは上記(2)と同様にプレーをする。DFはマークの受け渡しを覚える。
・オフェンスはポジションチェンジをするが、DFは目の前のマークする選手には
 ついて行かずに、隣の味方に「~が流れた、行った」「マークをかわれ」
「右を見て」「左を見て」などの声を掛け合い、マークの受け渡しをする。
・オフェンス3人は横の関係ならば自由に何処へ移動しても良い。
 
●4対4(3対3)のマーク受け渡し(2)
・上記のプレーを、ハーフコートゲームで行う。
 DFは何が何でもマークを受け渡す指示を出す。
 指示を出せない場合は、マンツーマンでついて行く。
・オフェンスはダイヤの陣形からスタート。
 FIXOがALAにパスを出したらFIXOは逆ALAとポジションチェンジ。
 ALAがFIXOにパスを戻したらALAはPIVOとポジションチェンジ。
 ボール保持者はパスを出したら必ずパスを出したサイドとは逆に走る。
 マークを外すためにポジションチェンジをする。
 ボール保持者はポジションチェンジを行い、フリーランニングをしている
 選手がフリーになる瞬間を見極め、フリーマンがいればそこへパスを出す。
 フリーマンが出来るまで我慢して、パス&ゴー(ポジションチェンジ)を繰り返す。
 1人の選手のボール保持時間が、長ければ長いほど、DFにボールを奪うための
 考える時間を与える事になってしまう。
 1タッチ2タッチで、早くパスを回して、ポジションチェンジを繰り返せば、
 相手DFは、動くボールと動く人両方を常に見なければいけないし、
 その都度ポジションも修正しなければいけないので、ボールを奪うために、
 じっくり考える事が出来ない。よって、早くパスを回してポジションチェンジを
 繰り返すことで、相手DFを苦しめるられる。
・DFはそうならないように、声を掛け合って、マークの受け渡しを行う。
 
【ローテーションを行う意味・狙い】
・パスを出した選手が走らなければ極端な話、全てのエリアで、1対1が4箇所と
 なってしまう。
 マンツーマン、ゾーンどちらにしろ、パスを出した選手が他のスペースに走り、
 空けたスペースを埋める動きなど、ポジションチェンジを繰り返す事によって
 相手DFのマークがずれる。マークがずれればフリーの選手が生まれるので、
 そのフリーの選手を有効活用することで、得点に繋がる。
 フリーの選手を作れなければ、常に味方選手には、DFがぴったりついている
 状況となるので、パスを繋ぐこと自体が、難しくなってしまう。
・相手DFのマークがずれるまで、攻撃している側はミスを出来ない。
 マークがずれる前に、自分たちがパスミスをしてしまったら、相手にボールを
 あげることになってしまう。
 マークがずれて、フリーマンが生まれるまで、ノーミスでパスと、
 ポジションチェンジを繰り返す忍耐力と、続ける体力を向上させる事が出来る。
・全てのプレーが動きながらのプレー(その場に止まってパスを受ける事が無い)
 なので、このトレーニングでは、動きながらのボールコントロール技術と、
 体の使い方を身に付けることが出来る。
・DFは、ゲームの中で声を掛け合って、マークの受け渡しが出来るように頑張る。
 
●ゲーム
・前、壮、司、武コーチ
・佑、勇、裕、コーチ
・唐、井、住、夏
 
 
<話した内容>
・飲料メーカーで、新しいペットボトルを作るのに、いくらかかるか?
 リサイクルセンターで、古いペットボトルをリサイクルして、再度ペットボトルを
 作るのに、いくらかかるか?
 これらの仕組みと、コストがどのくらいかかるかを知らない状態で、
 何も考えずに、ペットボトルというゴミを増やすのはよいことか悪いことか。
 数年前まえ、現在のような気象になるなんて、想像もされていなかった。
 人類が、想像している以上に地球のエネルギーを消費し過ぎていて、
 予測を遥かに越えてしまった結果、落ち着きの無い天気、天候、気象になって
 しまっている。それでも、何も考えない人たちは、「大丈夫」と言う。
 何を持って「大丈夫」と言うのか?
 自分が生きている間は地球は滅びない。自分の子供たちが元気な間は、
 まだ地球は滅びないだろう、資源はあるだろう、エネルギーは枯渇しない、
 などと、身勝手な考えの人ばかりでは、より早く、地球は滅亡へ向かう。
 ゴミについて考えるだけで、相当話は膨らんで行くし、いくらでも、
 先のことや、周りのこと、そして他の国々のことまで、議論出来る。
 「自分1人ぐらい、ゴミを増やしても大丈夫」というが、その大丈夫の根拠は?
 「自分1人ぐらい、アイドリングを止めなくても大丈夫」の根拠は?
 誰もが、何も根拠の無い、自分勝手な「大丈夫だよ」の考えで、
 地球は現在の状況に追い込まれています。
 フットサルのルールを知らない人と一緒にプレーをしたら、どういう試合に
 なるか、想像してみて下さい。
 「GKが足で試合再開、キックインではなくスローイングで再開、オフサイドと
 叫ぶ人が出る、リスタートでボールから5m離れない人ばかり・・・」 
 という状況ばかりの試合になると思います。
 そう、一番怖いのは、無知ということです。
 フットボールも同様で、フットボールの本質を理解せずに、何も考えないで
 プレーをするのと、周りの状況を考え、数手先まで考え、多くのことに神経を
 研ぎすませば、プレーの幅は広がるし、誰もが「あっ」と驚くようなプレーも
 出来るようになります。
 より勉強し、知識を貯えることで、自分の未来を切り開きましょう。