ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

2018.8/11(土) 高校部活動トレーニング

2018.8/11(土)に行った

高校の部活動トレーニングになります。

 

●体幹トレーニング

フロントブリッジ、サイドブリッジ(左右)、仰向けで足上げ

※小学生を対象とした60秒×1セット(合計5本)

高校生なので120秒×3セットが理想。

ウォーミングアップをどうして行うのか、

理解が必要。

理解せずに行うのであれば

楽しみながら体を暖めるリフティングを

ウォーミングアップにしても良い。

※リフティングがどうしてウォーミングアップに

なるのか考える

 

●9人でフルコートゲーム

1対1対1対・・・

自分以外、全員が相手となる。

自分以外誰がボールを持っていても

奪い返しに行かなければいけない状況を生み出す。

フットボールの基本となる3つのプレー

(自分がシュートを決める、ボールを運ぶ、ボールを奪う)

を養う。

その場から動かずに勝手にボールが

自分の近くに来る状況を待つのはNG。

フットボールの本質、原則から外れている。

 

●シュートトレーニング

サイドをドリブル突破→シュートをファーサイドに打つ。

フットボールの基本となるファーサイドに

シュートを打つことを身につける。

シュートはサイドネットに決められればベスト。

シュートを外したとしても、

グラウンダーならばOK。

(オウンゴールやGKが弾いたボールを押し込むプレーが望めるため)

ゴールバーの上には決してふかさない。

ふかすぐらいなら強くシュートを打つ必要はない。

弱いシュートでもファーサイドに打てれば

味方が走り込んでいる。

ニアサイドには絶対に打たない。

ニアサイドへシュートを打って外すプレーはNG

右サイドからのシュートは右足

左サイドからのシュートは左足

逆足ではファーサイドにシュートを打てない。

特に左サイドでプレーする際、

左足でシュートを打てない選手が

利き足に持ち替えている間に

ボールを奪われたり、シュートコースがなくなって

結局バックパスをするケースがJリーグでも多い。

両足使えるようにすること

 

●シザースフェイント解説

ゆっくりドリブルして、またぐタイミングを

体のリズムに合わせるプレーはNG。

リズムを合わせる「刻むドリブルからの

シザースフェイント」は相手ディフェンスが

ボールを奪うタイミングを合わせやすい。

フェイントをかける意思がない状態(ゼロ)から、

一気にトップスピードでまたぐ。

 

●シザースフェイントトレーニング

<左足でまたぐ場合>

(右足でドリブル突破したい、右足でシュートを打ちたい、

右足でクロスを上げたい)

左足でまたぐ→右足アウトサイドで前方に押し出す→

右足の足裏でボールをその場に止める→左足でまたぐ

以上を繰り返す。

左足は絶対にボールに触れない。

ボールに触れるのは右足だけ。

※右足でまたぐ場合は上記プレーの逆

 

●シザースフェイントからドリブル突破のゲーム

約2m幅のラインゴールを用意。

二人一組になり、オフェンスとディフェンスに分かれる。

ディフェンスはラインゴール上でプレー。

ディフェンスはライン上で一歩だけ動いて

ボール奪取を狙う。

フェイントに引っかかって一歩でも動いたら負け。

オフェンスはシザースフェイントを駆使して

ラインゴールをドリブル突破する。

ラインゴールを突破することができれば、

ディフェンスに触られてもゴールとなる。

※本来ならば勝ち負けでランクアップさせて

順位を競う流れでやりたかった。

(チャンピオンコート、2位、3位~)

途中で人数が減ったこと、サッカー初心者が

熱心にシザースフェイントをマスターしようと

取り組んでいたことを受けてゲーム形式は中止。

 

●4バックの組織だった守備の構築

ディフェンスの4人は横へのスライドと

味方への指示のみでディフェンスラインを

突破されないように守る。

オフェンスはドリブル突破禁止。

オフェンスは裏へのスルーパスとワンツーパス

のみでディフェンスラインを突破する。

オフェンスはオフサイドにならないよう

工夫する必要がある。

何も工夫することなく、一本のスルーパスだけで

ラインを突破しようとすると

当然オフサイドになってしまう。

走るタイミング、裏に抜けるタイミング、

パスを出すタイミング、全てのプレーに

連携を取るためのコミュニケーションが求められる。

※ボディランゲージ、声かけなど

オフェンス・ディフェンス共に

ポジションチェンジはなし。

 

以上です。