ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

2018,8/12(日)競技チームトレーニング

2018,8/12(日)に行った競技チームの

トレーニングメニューを公開します。

チーム練習等の参考にしていただけたら

幸いです。

 

●ウォーミングアップ1

4人もしくは5人一組でチームを作り、

2人と2人に別れてそれぞれ

縦並びになって向かい合う。

(5人の所は3人と2人で向かい合う)

片方が対面にいる選手の膝下辺りに

浮き球を軽く投げ、反対側の選手は

ノートラップでインサイドキックをする。

パスは対面にいる選手の胸辺りに返す様に蹴る。

投げた選手は投げたらすぐに反対側の

キックする列の後ろに並び、

キックした選手はキックしたらすぐに

反対側の投げる列の後ろに並ぶ。

 

右足インサイドキック×20本連続で成功させる

左足インサイドキック×20本連続で成功させる

右足インステップキック×20本連続で成功させる

左足インステップキック×20本連続で成功させる

 

●ウォーミングアップ2

2人一組を作り、2人でボールを1個保持。

2人が2m程度の距離に離れて向かい合い、

ボールを2人の間に置く。

お互いで合図をして足ジャンケンを行い、

勝った選手はボールを拾って好きな

ドリブルをしながら相手選手の周りを

一周してボールを元の位置に戻す。

ボールを置いたら再度足ジャンケン。

足ジャンケンを行う前から両足で軽い

ステップを踏むこと。

上記内容を繰り返す。

 

●ウォーミングアップ3

2人一組を作り、2m程度の距離に

離れて向かい合う。

お互いで合図をして足ジャンケンを行い、

勝った選手はすぐに両足を大きく広げ、

負けた選手は相手選手の股の間をくぐり抜け、

元いた位置に戻る。

元の位置に戻ったら再度足ジャンケン。

足ジャンケンを行う前から両足で軽い

ステップを踏むこと。

上記内容を繰り返す。

 

●トレーニング1

フルコートを使用してのシュート。

ゴールクリアランスから裏への飛び出しを

想定してのカウンターシュート。

FP全選手を二組に分け、右サイドの

コーナーアーク二箇所に分かれる。

(対角のコーナーアーク)

GKがボールを保持した状態から開始。

両ゴールにいるGK2人がお互いの状況を見て、

2人共に投げられる状態になったら合図して

同時に右サイドラインに向かって

前に走らせるボールを投げる。

右サイドのコーナーアークにいたFPは

GKのクリアランスに合わせて

サイドライン沿いを駆け上がり、

2タッチ以内でシュート。

5分ほどで左サイドに移行する。

ファーサイドへシュートを打つため

右サイドは右足でシュート、

左サイドは左足でシュートを打つこと。

 

プレーイングタイムで1分間、FPとGKで得失点勝負

 

●2対2+PIVO・GK

ゴールクリアランスから2対2を開始。

FIXOの2人はポジションチェンジなし。

PIVOのポジションはセンターサークルに固定。

FIXO2人が横パスを10回行う間にPIVO当てを狙う。

守備側はオールコートプレスを仕掛け、

FIXOにプレッシャーをかける。

ボールホルダーのマークは縦切り、

逆サイドの選手はPIVOへのパスコースを切るために

ポジションを絞って中切り。

PIVOにパスを入れさせないことが第一優先。

PIVOにパスを入れられたらディフェンスは

追いかけない。

PIVOにパスを入れられた場合、PIVO当てをした

オフェンスの選手がPIVOに「ターン」と声をかけ、

PIVOはターンして相手GKと1対1の状況で得点を狙う。

FIXOとFIXOがパス交換をしてPIVO当てを狙う際、

2人はコートの横幅を20mいっぱい使うことで

ディフェンスの距離が広がり、PIVOへの

パスコースも開いて来る。

しかし、コート中央へ足裏で押し出すトラップは、

PIVOにパスを入れる時だけ使うようにすること。

足裏でコート中央へ押し出すトラップばかりだと

FIXOとFIXOの距離が縮まり、PIVOへのパスコースが

なくなってしまう。

意図のない足裏で押し出すトラップは多様しないこと。

PIVOにパスを入れたいならば、ディフェンスの

リズムを崩すことと、ディフェンス2人の距離を

開くことが重要になる。

全てのプレーを「トラップ→パス」というように

2タッチで行うとトラップしたことで次のプレーが

遅くなり、ディフェンスがポジションを修正する

時間を与えることになる。

よって、PIVOにパスを入れるには工夫することが必要で、

1タッチでPIVOにパスを入れるダイレクトプレーも

入れることでPIVOにパスが入るようになる。

 

●ハーフコートゲーム(4vs4+GK)

ポジション毎に守備の役割を明確にするためのトレーニング。

オフェンスはポジション固定でPIVO、両サイドのALA、FIXOに分かれる。

ディフェンスはそれぞれオフェンスにマンツーマンでつく。

ゲームはキックインから開始する。

キックインの守備は、PIVOは相手PIVOへのパスコースを消す、

キッカー近くのALAはFIXOの指示で縦or中のパスコースを消す、

逆サイドのALAは裏を取られないことを第一とし、

キッカーと逆サイドのALA、両方を見られるポジションを取り、

一発で逆サイドに飛ばすパスを蹴って来たら

スライディングしてでもカットできる様に準備をしておく。

ボールホルダーをマークする選手を頂点とし、

常にいびつな菱形のポジションを形成して守ること。

FIXOは相手PIVOにパスを入れられた場合、

ターンさせないことを第一優先とする。

攻撃側のALAが後ろに下がる様なトラップをしたり、

後ろに下がるようなプレーをしたらディフェンスラインを

押し上げ、相手陣内にいる相手選手たちに

プレッシャーをかけて行く。

雑なプレー、雑なパスを誘発させてボール奪取を狙う。

FIXOからALAヘのパスが弱かったらスライディングしてでも

パスカットを狙う。

 

●パスゲーム

視野の確保、状況判断のスピードアップが求められるトレーニング

6人一組に分かれ、ボールを一個使用

ボールホルダーは自分がパスを出す相手に次にパスを

出して欲しい選手の名前を言ってパスを出す

パスを受けた選手は1タッチで言われた名前の選手にパスを出す

Cはパスを一度トラップしたらボールを止め、ボールホルダーになる

Cは誰でも良いのでパスを出す選手を決めたら

パスを出す相手に次にパスを出して欲しい選手の

名前を言ってパスを出す

 

(例)

AがBに「C(名前)」と言ってパスを出す

BはCに1タッチでパスを出す

Cはパスを受けたら一度ボールを止め、

ボールホルダーになる

Cは誰でも(A,D,E,F)良いので、

選手の名前を言ってからパスを出す

 

●ゴールクリアランスからの展開

FIXOの状況把握と最適なプレーの選択が求められるトレーニング

ゴールクリアランスを4対1の状況で始める

オフェンスのポジションはBOX型で、自陣側の2人は

ゴールクリアランスを受けられるよう、それぞれ

ペナルティーエリアの外で待機する

PIVOALA役となるオフェンス前方の2人は、

自分にとって対角にいる選手にゴールクリアランスが

出たら、そのまま対角線上に真っ直ぐに

センターサークル付近へ下りてパスコースを作る

ディフェンスは1人

第2PKマーク付近で待機、ゴールクリアランスを

受けたFIXOに対してプレッシャーをかける

プレッシャーのかけ方は縦切りもしくはPIVOへの

パスコースを切る方法のどちらか二択

FIXOはディフェンスのパスコースの切り方を見て、

最適なプレーを選択すること

PIVOへのパスコースが切られていたら

サイドラインに張っているPIVOに縦パスを出す

ディフェンスが縦切りしていたらセンターサークル

付近へ下りて来たPIVOにパスを出す

 

●PK練習

試合を想定して2チームともセンターサークルに並ぶ

他選手が蹴っている間にチームとしてどのように待機するのか、

肩を組む・手を繋ぐ・それぞれバラバラに、など

カップ戦で実際に自分たちがPK戦になった時、

どのような態度で臨むのかを考えてトレーニングすること