ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

フットボールは痛いもの~プレー中の衝撃、身体のぶつかり合いなど~

11/28(月)に行ったジュニアトレーニングの内容を公開致します。

今回はケガ予防のためにスライディングタックル練習を中心に行いました。

フットボールは痛いものということを理解し、どうやってその痛みに耐え、

どのような心構えでプレーを続けるか、ということを考えてもらいました。

(自分がどこを目標としているのかも含め)

 

●アイスブレイク

・鬼ごっこ

・色鬼

・氷鬼

 

●ウォーミングアップ

・ブラジル体操(動的ストレッチ)・動きながらの関節運動

 

●スローイング

・二人一組になってボール一個使用。

・15m程度の距離で向かい合って、お互い

 スローイングを投げ合う。

・両足踵を地面につけたまま、背中を反って

 身体全体を使って投げる。

・慣れて来たら投げる瞬間だけ踵を上げ、

 爪先立ちでなるべく遠くに投げられるようにする。

・下半身から少しずつ力を伝えて行き、最後は掌に

 力が伝わってボールを投げるイメージ。

 力の伝達は、踵→ヒラメ筋→膝→腿→腰→背中→肩→肘→掌

 

 ※ルールに則った正しいフォームを身につける。

 試合でファールスローにならないため。

 

●スライディングタックル

・まずは座った状態で正しいフォームを確認する。

 ボールを蹴り出す足を伸ばし、逆足は膝を折るようにして

 外側に曲げる。   

 反対側の足でも同じように正しいフォームを確認する。

・ボールを一人一個、両手で持つ。ボールを両手で持ったまま、

 両手からボールを離さないでスライディングタックルの

 正しいフォームを確認する。

・スライディングタックルを行う際、手は地面につかないこと。

 手は起き上がる時に使う。

・立った姿勢の高い位置からスライディングを行うと、

 地面に落ちるように飛ぶことになるので、とても痛い。

 腰を落とし、なるべく低い位置から一歩跳んで滑るようにする。

・跳ぶ時は片足で踏み切って、一歩だけ跳ぶ。

 両足同時に跳んだらドロップキックのようになって、

 お尻を地面に打ちつけるだけでなく、滑ることができない。

 よって、とても痛い。

・正しいフォームで滑ることが出来れば酷い痛みは感じない。

 すごく痛いという選手ほど、両足で跳んでいたり、

 フォームが崩れている。

・ケガ予防のためにも正しいフォームを身につけること。

 手をついて手首を骨折する選手は意外と多いです。

 「痛いから練習したくない」という気持ちを捨てて、

 「骨折しないために練習する」という気持ちを持てるように

 なって欲しいです。

 

●ゲーム

・1,2年生対1,2年生

・3年生対4,5,6年生

 

<話した内容>

フットボールは痛いものです。

ヘディングをすれば多少は頭が痛くなります。

ルーズボールの競り合いでショルダーチャージ・タックルを

やり合えば、身体全体が痛いです。

ルールの範囲内でスライディングタックルを受け、

吹き飛ばされれば身体全体が痛いです。

正しいフォームのスライディングタックルでボールを

奪えたとしても、地面との摩擦で腿が痛くなります。

ボールをキープしている時に相手DFがボールを奪いに来れば、

お互いのすねがぶつかり合うのでレガースをつけていても

すねが痛くなります。

GKはシュートを弾く時に横に飛びつきますが、

ボールを弾いた後、地面に打ちつけられるので、

身体全体が痛いです。

このように、フットボールという競技は敵味方あわせて

数人でボールを奪い合う競技である以上、

必ずどこかで身体のぶつかり合いが起こります。

そして地面との接触等で身体が受ける衝撃も大きいため、

プレー中に全く痛い思いをしないということはありません。

身体のどこかに痛みが出る度に「痛い」と言ってプレーを

止めていては、その間に対戦相手が優位に立つでしょう。

また、「~なプレーをしたら痛いから、止めておこう」

というような気持ちで試合に出ていたら、

奪えるはずのボールが奪えない、

止められるはずのボールを止められない、

追いつくはずのボールにおいつけない、

キープできるはずのボールをキープできない、

という状況になり、自チームが不利になってしまいます。

試合で活躍したい、試合に勝ちたい、と思うならば、

フットボールというスポーツは痛みが伴うものだということを

理解した上でプレーしましょう。