ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

19.4/13 六郷トレーニング

2019.4/13(土)に行った六郷高校サッカー部のトレーニングメニュdーです。
 
●ウォーミングアップ
・軽くアキレス腱を伸ばす、軽く足首を回すストレッチ
・ランニング(グラウンドを左右2周ずつ)
※雨天時は無し
 
●体幹トレーニング
・つま先タッチ腹筋クイック30回→背筋クイック30回→腕立て伏せクイック30回
これらを3セット
 
●ブラジル体操
全てのメニュー
 
●股関節のダイナミック運動
・伸脚をしている状態で足の付け根に手を置き、掌で足の付け根を地面に押し付けるようにして、足を上下に動かす。
 
・座って両足裏をくっつけた状態で、片方の手で片方の足が動かないように抑えて、もう片方の掌をもう片方の膝の上に置き、掌で膝を地面に押し付けるようにして、膝を上下に動かす。
 
・仰向けに寝た状態で、膝を伸ばして股関節が90度になるように上下に動かす。
 
●下半身の筋トレ
・カーフレイズ(素早く30回×3セット)
・スクワット(10回×3セット)
 
●体幹トレーニング(重心のバランス)
・片足立ちになり、上げている足を前後に振り子のように動かし、足を振って前方に大きく(全力)飛んで、逆足で着地する。
立ち足と着地する足は逆。
着地したら一度踏ん張って身体を整えます。
親指の付け根に力を入れ、奇麗にピタッと静止することができたら、元の位置に戻ります。
可能な限り、着地した際に一歩も動かずに踏ん張れるようにすること。
難しいならば、一歩程度は動いても良い。
二歩動くようなことがないよう、おへその下に力を入れ、母子球で踏ん張る。
 
※25m往復
 
●瞬発力向上トレーニング(ラテラルジャンプ)
・力の伝達と瞬発力を鍛える。
・足を振り子の要領で動かし、下半身だけでなく、腕も振って上半身の力も利用する。
・右足を振って右方向へ限界まで跳び、右足で着地する。
体重が外側に向いてしまうと右方向へ倒れてしまい、次のジャンプができなくなってしまいます。
重心は常に真ん中に残したままにして、体重が外側へ傾かないようにする。
そのためには、おへその下に力を入れ、母子球で踏ん張ること。
着地と同時に左足を大きく振り子のようにし、膝を伸ばしたまま右足裏へ振る。
素早く左足を振って左方向へ限界まで跳び、左足で着地する。
 
この動作を左右、リズム良く、素早く行うこと。
 
・一回のジャンプを着地する度に止まることがないようにする。
・腰を沈めて、手が地面に着くぐらいになれば重心が安定する。
 
●ランニングフォームの確認 
・ビブスの袋を両手で持って、25m走る。
腕を振らないで走ることがどんなに辛いことなのかを感じるため。 
・ボールを持たないで、前述した正しいフォームで走る。
ボールを両手で持っている時と両手を自由に振れる時、どちらが走りやすいかを感じること。 
 
●正しいフォームの解説
走るフォームはオリンピックなどの短距離走者のフォームをイメージします。
腿を高く上げて、股関節を使って走る。 
股関節を使わないと、腿の筋肉に負担がかかり、疲労もたまってしまいます。 
視線は3m手前を見て、自然に顎が引く姿勢を取る。 
顔を上げてしまうと、体重が後ろに傾いてしまいます。 
下を向いてしまうと前傾姿勢になってしまいます。 
前傾姿勢だと地面を蹴るような走り方になってしまうため、スピードが出ません。 
地面を蹴るような走り方は、前に進みたくても上半身が邪魔をしてしまいます。 
それが速く走れない原因です。 
速く走る秘訣は、股関節を引き上げ、自転車のペダルをこぐように、 股関節を回転させるように足を前に出すことです。 
目の前のロープをまたぐイメージです。 
そして、親指の付け根である母子球を使って踏ん張ります。 
右足の母子球が地面についた瞬間に左足を上げ、 左足の球が地面についた瞬間に右足を上げる。 
 
この動作を素早く行うと自然と足が動きます。 これに股関節の回転を加えることでスピードに変化が現れます。 
腕は肘を90度に曲げる。
90度に曲げて肘を重りのようにして振ります。
腕と足は連動しているので、腕を速く振れば振るほど足は速く前に出ます。
 
●正しいフォームで実際に走る
・二人一組を作り、お互いに走り方をチェックする。 
どちらか片方が走り、もう片方は走らないでフォームをチェックすること。
前傾姿勢になっていたり、股関節が上がっていない場合はパートナーが指摘する。
最初の3歩目までは前傾姿勢になり、細かいステップを踏み、4歩目から上体を起こして股関節を引き上げ、ストライドを大きくし、
股関節を回転させながら走る。
 
※15m往復
 
●スキップ
・前方へスキップ(手と足を大きく振って)
・後ろ向きで後方にスキップ(手と足を大きく振って)
・横向きでスキップ(後ろ足がクロスしないように、手と足を大きく振って)
・ブラジル体操のつま先タッチをやりながらスキップ(右手で左足のつま先、左手で右足のつま先をタッチ)
・体を反って、背中越しにかかとをタッチしながらスキップ。タッチしない逆の手は上空へ伸ばす(背中越しに右手で左足のかかとをタッチ、左手は上に伸ばして背中を反る。左手で右足のかかとをタッチ、右手は上に伸ばして背中を反る。この状態をスキップのリズムで行う。)
※20m往復
 
<判断能力向上トレーニング(1)>
※ボールは使わず、ビブスの塊(ビブスが入った袋)を使います。
手でビブスの袋を扱い、手でビブスの袋をパスします。
 
・マーカーを4個使い、菱形のエリアを作る(約10m間隔)。
・プレーヤーは4人。
・体の向きは一人を見るのではなく、対角の選手と向かい合うようにして、
 右サイドの選手と左サイドの選手、そして正面の選手を見ること。
 常に自分以外の三人全員を見ること。
・各マーカーに一人ずつ立ち、ビブスの袋は4人で1個。
・ポジションチェンジすることを徹底。
・ビブス保持者をA、右サイドをB、左サイドをC、正面をDとする。
・ビブス保持者は左右どちらか好きなサイドへパスを出す。(正面はなし)
・ビブス保持者はパスを出したらパス&ゴー。パスを出したサイドとは逆サイドに走る。
 ボール保持者AがBにパスした場合、AはCに向かって走る。
 CはAのためにスペースを空けると同時に、Aが空けたスペースを埋めるために
 Aが元いた場所へ走る。
全員がスペースを空ける動きとスペースを埋める動きを繰り返す。
 
【ポイント】
・体の向きが悪いと判断も悪くなります。ボール(ビブス)ウォッチャーはNG。
 ボール(ビブス)に集中してしまうと味方の空けたスペースがわからない。
 自分に向かって走って来た選手に気がつかない。
 体の向きを広角にし、自分以外の三人全員が見えるようにする。
 
<判断能力向上トレーニング(2)>
・マーカーを四つ用意し、四つのマーカーでY字を作る。
・マーカーはそれぞれ5m間隔。
・選手たちはY字の底辺に縦一列になって全員が並ぶ。
 選手たちの反対側(Yの頂点から3m離れた所にコーチャーを配置)
・コーチャーの合図で先頭は走り始め、先頭がY字の真ん中を越えたら
 後ろの選手たちは次々止まることなく走って行く。
 
パターン1)
コーチャーが左右どちらか一方の手を出すので、右手を出したら右斜め前方へ、
左手を出したら左斜め前方へ走る。
 
パターン2)
右手を出したら左斜め前方へ、左手を出したら右斜め前方へ走る。
 
パターン3)
右手がパーだったら右斜め前方へ、グーだったら左斜め前方へ、
左手がパーだったら左斜め前方へ、グーだったら右斜め前方へ走る。
 
パターン4)
右手がグーだったら右斜め前方へ、パーだったら左斜め前方へ、
左手がグーだったら左斜め前方へ、パーだったら右斜め前方へ走る。
 
以上です。